【語源・えぐい】えぐ味という言葉の感覚がわかりますか【筍】

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えぐい

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

味覚に関してはあんまり詳しくありません。

最初にお断りしておきます。

しかし「えぐ味」という表現は使いますね。

ちょっとこれ、えぐいねというような使い方をします。

まもなく筍の季節になります。

実はぼくの部屋から竹林が見えます。

季節になると、朝から人の姿があるのです。

どうやら筍を掘りにきているようです。

出勤のために外に出ると、スコップを持った人がいたりして、ちょっと面白い風景です。

そろそろ食卓にも筍が顔を出すシーズンが近くなりました。

台所には茹で上がったばかりのがあると、嬉しくなりますね。

季節を感じさせる食材です。

落語にも「たけのこ」という題のがあります。

亡くなった柳家小三治が時々やってました。

弟子の柳家喜多八もね。

2人とも鬼籍に入ってしまいました。

無念です。

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落語、たけのこ

隣のたけのこが塀越しに顔をのぞかせたので、それを食べちゃおうというのです。

しかしそのままではあとが面倒なので、挨拶に行ってこいといわれます。

家来がのこのこと一部始終をかたるところが傑作です。

ぼくも以前はやりました。

最近はとんとご無沙汰してますね。

またどこかでお披露目をしなくちゃいけません。

楽しい噺ですから、チャンスがあったらぜひ聞いてみてください。

昔おじさんの家の裏ではじめて筍掘りをした時のことを思い出しますね。

ちょこっと土から出たくらいのが、柔らかくておいしいのです。

あまり大きくなったのはもうダメです。

というのも竹というのは成長の早い植物で、あっという間にうまみの成分がなくなってしまうものだとか。

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渋みの感覚

それと同時に俗にえぐいという渋みの感覚が強まってきます。

試みに辞書をひいたらこんなことが書いてありました。

灰汁が強く、喉をいらいらと刺激する。

また、そのような感じがあること。

なるほど、的確に表現してあります。

昔、大人達がこの言葉を使うたびに、なぜか不思議な感じがしたものです。

普段の生活の中では滅多に使わないものだったからでしょうか。

えぐいという言葉はぼくの中でいつも筍とセットになっています。

しかし最近はこれを日常語として使っている場面に出会うことが多くなりました。

微妙な感覚をあらわすのに向いているからでしょうか。

渋みというものの持つ個人的に厄介な感情を、えぐいと表現がみごとに掬い上げた好例かもしれません。

もともとは「えぐる」から来ているようです。

思いやりがないことや、むごたらしいさまなどの時にも使います。

「えぐい」が用いられるようになったのは江戸時代頃からだと書いてありました。

結構、息の長い言葉なんですね。

それってえぐいなあというような使い方をします。

あんまりだということなんでしょう。

ちょっと言い過ぎの感がある時にピッタリですね。

あの人の話はいつもえぐくてねといった表現もあります。

こういう微妙な感覚の言葉は知っていても無駄がありません。

他に似たようなのはないでしょうか。

暇な時に聞き耳を立てている必要もありそうですね。

何を食べてもおいしいだけじゃ、あんまりです。

近いうちに筍ご飯があじわえそうです。

季節の香りを味わえそうです。

シュウ酸

ちなみにこのえぐ味の正体をご存知ですか。

シュウ酸なんです。

これはあのほうれん草にも入ってます。

必ず煮立ったお湯に通しますね。

あれもシュウ酸を取る方法の1つなんです。

しかし完全には取り切れません。

どうしても舌に渋みが残ります。

昔からよく言われていることにこのシュウ酸の害があります。

それが結石です。

メチャクチャに痛いそうですね。

最近ではいろんな方法で破壊したりもするらしいです。

タケノコが成長して竹になると、なくなる物質なのです。

ほうれん草にも入っているので食べすぎに注意をしましょう。

おいしいからといっていい気になっていると、後で痛い思いをしなくちゃなりません。

何ごともほどほどがよろしいようです。

じゃあ、またね。