【落語・言い立て】これを覚えたら一味違う超クールなナイスガイ

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言い立て

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

歌舞伎、落語、講談などを見たり聞いたりしたことがありますか。

そんな古臭いものなどといってはなりません。

これからのクールガイはちょっと他の人とは違った味を出さないとね。

ショパンのピアノ曲も効きますね。

女性の心を射止める。

ジャズもいい。

とにかく意外性が大事なんです。

この人がこんなことをやるのかというのが、すごくアピールするポイントなんです。

しかしピアノをこれから弾くにはかなりレッスンをしないといけません。

それならけん玉くらいがいいかもね。

今回お勧めするのは落語の「言い立て」です。

これは一種の言葉遊び。

とにかく長い台詞を切れ目なしにずっと言い続けます。

隠し芸の1つとして覚えておいても損はありません。

円周率を覚えるのよりは、ずっと楽しいです。

今回は落語から2つ、ご紹介しましょう。

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金明竹

突然、上方からやってきたお客が訳のわからないことを言い出します。

それを理解できないまま、人に伝えるというディスコミュニーケーションを戯画化した噺です。

わてな、中橋の加賀屋佐吉方から使いに参じましてん。
先度(せんど)仲買いの弥市(やいち)が取り次ぎました道具七品のこってございます。祐乗(ゆうじょう)宗乗(そうじょう)光乗(こうじょう)三作の三所物(みところもん)。備前長船(びぜんおさふね)のじゅう則光(のりみつ)、横谷宗珉(よこやそうみん)四分一(しぶいち)ごしらえ小柄(こづか)付きの脇差、この脇差な、柄前(つかまえ)が鉄刀木(たがやさん)や言うておましたが、あれ埋れ木(うもれぎ)やさかい、木ぃ~が違(ちご)うております。念のため、ちゃとお断り申します。
自在は黄檗山金明竹(おうばくさんきんめいちく)ずんどの花活(はないけ)には遠州宗甫の銘がござります。織部の香合、のんこの茶碗、古池や蛙とびこむ水の音と申します風羅坊正筆(ふうらぼうしょうひつ)の掛け物、沢庵、木庵、隠元禅師(たくあん・もくあん・いんげんぜんじ)張りまぜの小屏風(こびょうぶ)、あの屏風なわての旦那の檀那寺が兵庫におまして、兵庫の坊主のえろう好みます屏風じゃによって、表具にやって、兵庫の坊主の屏風にいたしますとあんじょう、お言伝え願いとうおまんねんけど。

この噺は音楽と同じように覚えてください。

何を言ってるかわかりますか。

先日亡くなった柳家小三治がよくやっていました。

ちょっと動画を探してみてください。

メロディとリズムで覚えるのです。

中に出てくる人名や品名はいずれもたいそうなもので、調べて見れば逸品ぞろいだということがすぐにわかります。

噺を覚える時は、まず音から入りましょう。

理屈は後からついてきます。

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黄金餅

ついでにもう1つ、「黄金餅」というのもあります。

古今亭のお家芸です。

その中には次のような台詞が出てきます。

下谷の山崎町を出まして、あれから上野の山下に出て、三枚橋から上野広小路に出まして、御成街道から五軒町へ出て、そのころ、堀様と鳥居様というお屋敷の前をまっ直ぐに、筋違(すじかい)御門から大通り出まして、神田須田町へ出て、新石町から鍋町、鍛冶町へ出まして、今川橋から本白銀(ほんしろがね)町へ出まして、石町へ出て、本町、室町から、日本橋を渡りまして、通(とおり)四丁目へ出まして、中橋、南伝馬町、あれから京橋を渡りましてまっつぐに尾張町、新橋を右に切れまして、土橋から久保町へ出まして、新(あたらし)橋の通りをまっすぐに、愛宕下へ出まして、天徳寺を抜けまして、西ノ久保から神谷町、飯倉(いいくら)六丁目へ出て、坂を上がって飯倉片町、そのころ、おかめ団子という団子屋の前をまっすぐに、麻布の永坂を降りまして、十番へ出て、大黒坂から一本松、麻布絶口釜無村(あざぶぜっこうかまなしむら)の木蓮寺へ来た。みんな疲れたが、私もくたびれた。

これも大変に覚えにくいものです。

町と通りの名前が多いので、なかなか差をつけにくく、そのために難渋するのです。

しかし言葉のリズムの良さは絶品です。

今も残っている町名もあります。

このコースを歩いて回るツァーも時々実施されているくらいです。

有名なフレーズなのです。

声に出してみてください。

意外なくらい、いい気持になります。

語るということはとても楽しいもんです。

声に出して読みたい日本語

このタイトルの本がありましたね。

斉藤孝の本です。

かなり前に随分売れました。

やっぱり、この国の言葉には不思議な生命と言霊が宿っています。

古典なんかもみんなそうです。

名著と呼ばれるものは声に出して読むと、すごくいい気持になれますよ。

『平家物語』の祇園精舎なんて最高だ。

『方丈記』の冒頭もすごい。

『奥の細道』も名文ですね。

『源氏物語』もいい。

みんな声に出して読む本です。

ついでにこの落語の言い立ても覚えちゃってください。

女性に突然もてるようになりますよ。

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なんちゃって。

じゃあね。

See You Again。