頭を下げ続ける営業マン
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
以前からなんとなく不思議な光景だなと思っていました。
カーディーラーのお店の前の光景です。
この種のお店はだいたい大通りに面していますね。
時々見かけませんか。
お客が帰る車に向かって、深々と頭を下げ続けているのです。
車がかなり遠くへ去って行ってから、見えなくなったのを確認し、おもむろに営業所へ戻っていきます。
誰のために頭を下げているのかな、といつも考えていました。
なんとなく嘘寒い感じもします。
馴染めないワケではありませんけど。
きっとその光景を見ている、多くの他の人たちにアピールする要素があるのでしょうか。
当営業所はこれくらい、お客様を大切にしているんですよという意味なのか。
車を買いに来たお客にしても、悪い気はしません。
そこまで丁寧に自分を扱ってくれるのなら、これからもこのディーラーで買おうかという気持ちになるような気もします。

昔、銀座のパーに何度か仕事で行ったことがあります。
名刺をくださいというので、同じ席についてくれた女性に渡しました。
帰りにはエレベーターに一緒に乗り、ビルの外まで送ってくれます。
この時の光景をつい連想してしまいますね。
全く同じような印象なのです。
翌日にはすぐ会社に礼状が届きました。
またのお越しをお待ちしていますという内容です。
もちろん印刷したものなどではありません。
全て自筆でした。
あれと同じ心理状態に客を導く効果があるような気がしますね。
マニュアル
ディーラーのマニュアルにはその旨が、ちゃんと書いてあるといいます。
確認したことがないので、真偽のほどはわかりません。
世の中を見渡してみると、似たような所作はあちこちで見られます。
修学旅行の時なども必ず、旅館から従業員が外まで出てきて手を振ってくれましたね。
飛行機で離陸するときも同じです。
整備員の人が手を振ってくれます。
モデルハウスを見学した後の、ハウスメーカーの方もお辞儀をして見送ってくれます。
あちこちで似たような光景を目にする機会があるのです。
普通は手を振りますが、頭を90度くらい下げて、礼をするというのはどれくらいあるのでしょうか。

銀行に退職金を全て預金すると、似たようなことがあるという話を聞いたことがあります。
経験がないので、よくわかりません。
いずれにしても、お客様対応マニュアルがそこには存在するのでしょう。
基本は信用なんでしょうね。
必ずその営業マンから買うというレベルになれば、もうこちらのものです。
デパートの外商なども同様です。
保険の外交員に、成績のいい人がいます。
特別のことをしているというのではありません。
きっと、その人の人柄によるのでしょう。
やはり売ることだけを考えていたのではダメ。
お客に喜んでもらえるかどうかが全てなのです。
今のような時代になると、ますます個人の資質が厳しく問われます。
自分の収入を上げようとしているだけでは、営業マンも生き残れませんからね。
やっぱり頭を下げるのが1番の方法なのかもしれません。
今日はここまで。
じゃあね、バイバイ。