人たらしの語源は
みなさん、こんにちは。
ブロガーでアマチュア落語家のすい喬です。
今回はちょっと趣向をかえて、人の生き方について考えてみましょう。
今まで随分、たくさんの芸人さんをみてきました。
アマチュアで落語をやりながら、プロの芸人とよく話をするチャンスがあったからです。
落語会のあとは、打ち上げと称して、近くの店で一杯のむこともよくありました。
コロナになって、酒席を囲む会は減りましたけどね。
それでも楽屋でお話をしたりすることもあります。
いつの間にか有名になり、テレビでよくみかけるようになった方もいます。
その反対にマスコミに顔を出すことなく、寄席や地方を回っている人もいます。
この人は売れるなという人には何かがありますね。
いろいろ考えてみると、ズバリ彼らは「人たらし」です。
この言葉の語源は「人をだますこと」「人をだます人」です。
![](https://suikyoweb.com/wp-content/uploads/2022/08/undraw_Moment_to_remember_re_t18u-1024x888.png)
けっしていい意味ではありません。
漢字で書くと「人誑し」と書きます。
「誑」には「だます」「たぶらかす」という意味があのです。
ちなみに「女たらし」という表現は最悪ですね。
なぜか「男たらし」とはいいません。
いずれ出てくるのかな。
とにかく人をそらさない。
気を遣う。
話術やしぐさなども明快です。
ついファンになり、応援してあげようという気にさせるのです。
語源は欺く(あざむく)だと言いました。
元々は悪い意味なのです。
しかし今はいい意味でも使われています。
人の心を掴むには
人たらしの人は相手の心を掴むのがうまいです。
1番大切なのは相手への気遣いです。
どこか可愛いんですね。
いつでも笑顔でポジティブだからです。
人懐っこいので、そばにきてもあまり負担になりません。
彼らは何事にも好奇心が旺盛です。
だから相手の話をよく聞こうとします。
リアクションがいいのです。
話し手としては、気持ちが自然とよくなりますね。
いい気分になってつい喋ってしまう。
そのうえ、距離感を保つのも上手です。
ここいらで終わりにしようと考えていると、それ以上に入り込んできません。
![](https://suikyoweb.com/wp-content/uploads/2022/03/online-6698352__480.webp)
万事に気を遣うのがうまいのです。
年上の人に対する柔らかい雰囲気が、年下の人にも自然と伝わります。
細かなことにすぐ気がつくので、余計なことをいう必要もありません。
それでいて話が面白い。
人たらしは相手にものを与えようとします。
具体的なものでなくてかまいません。
言葉でも雰囲気でも、やさしさでも。
その結果、自然と応援団が周囲にできます。
その輪が広がると、あらゆるところで力になるのです。
人間は縁で繋がっています。
それを切らないで大切にするのがうまいのです。
とはいえ、へつらって頭を下げているばかりではダメですけどね。
チャンスをいかせ
ここぞという時には、精一杯型のいい見栄を切ることです。
あいつはやれるというお墨付きを得るためです。
聞き役にも話し役にもなれる。
そういう芸人だけが、生き残っていけるのです。
これはあらゆるシーンで使える万能のスキルです。
是非、お試しを。
ただしこれだけはご注意。
![](https://suikyoweb.com/wp-content/uploads/2018/11/a0abd5f22dd66e4e85a6127caa0f3c7d-1024x682.jpg)
幇間(たいこもち)になれといっているのではありませんよ。
己れをしっかりキープし続けないと、いずれ流されてしまいます。
そういう芸人を随分とみてきました。
加減がとても難しいのです。
地頭の良さが求められます。
今日はここまで。
じゃあね。
バイバイ。