【落語界のシステム】完全なタテ社会は今やここにしか存在しないのだ

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古典芸能の世界

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

最近、落語を演じようとしても、若い人には通じない言葉や風俗がたくさんありすぎてことが多いです。

本当に困りますね。

へっついだとかラオ屋なんて言われても、なんのことやら。

花魁という言葉を御存知ですか、

「おいらん」と読むのです。

こうなってくると、落語を聞くのも少し勉強してからという事になるのかもしれません。

国立劇場で夏になるとやってますね。

中学生や高校生のための歌舞伎教室などというのがあります。

国立能楽堂でも、若い人のための能の講演会なども開催してます。

能舞台に実際にあがってもらって、能面をつけてみたり、仕舞の基礎を実演してみたり。

落語もいずれ、そんな時代がくるのかもしれません。

今だって、落語会を地方で開こうとすると、座布団は何枚いるのかなんて訊かれることもあるそうです。

笑点の影響でしょうか。

大喜利を落語だと思っている人も大勢いるのです。

ところで落語家志願者もまた結構います。

今では東京、大阪合わせると、1000人近い人がプロの看板をあげているのです。

もちろん、全員が落語で食べていけるワケじゃないです。

東京にしても定席と呼ばれている落語の小屋は4つしかありません。

昼と夜の公演に必要な噺家の人数はたかがしれています。

それなのにどうしてなりたがるのか。

大きなナゾですね。

人気のあるごく少数の噺家だけに仕事が集中しているのが実態です。

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タテ社会の落語界

噺家の世界は前座、二つ目、真打などといわれますが、実際はどうなっているのか。

若手はどうやって毎日の生活を維持しているのか。

人気が出るためにはどうすればいいのか。

師匠と呼ばれるには何年くらいの修行期間が必要なのか。

わからないことばかりです。

落語家にはスカウトというシステムがありませんからね。

自分から弟子にとってくださいとお願いをするしかないのです。

だから師匠がどうしても破門だと決めたならば、廃業するしかないのです。

それがイヤなら、別の師匠を探すしかありません。

芸名も返納し、落語界を去っていった人もたくさんいます。

そのあたりの不可思議なシステムについて、説明してくれているyoutubeがありました。

「ヨネスケちゃんねる」です。

「隣の晩御飯」で一世を風靡した桂米助のやっている番組です。

興味のある人はぜひ覗いてみてください。

アシスタントとして登場している春風亭かけ橋は、かつて落語協会所属の柳家三三の弟子で、柳家小かじと名乗っていました。

二つ目になったところで破門になったのです。

これには当人も口にはしていませんが、複雑な事情があったようです。

その後、落語芸術協会に移籍して春風亭柳橋の弟子になり、再び前座から修行をはじめ、やっと二つ目になりました。

落語界で2度も前座をフルにやったのは、この人が初めてでしょう。

それだけに口にはしない思いは深いものと思われます。

この動画をみると、落語界の複雑な構図がよくわかるのではないでしょうか。

絵に描いたようなタテ社会が、ここには厳然と存在しているのです。

今日はここまで。

じゃあね。

バイバイ。