縮み志向
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
日本人はあんまり大きなものが得意じゃないのかもしれません。
昔のコマーシャルに「大きいことはいいことだ」っていうのがありました。
あれはウソだな。
かなり無理してたんでしょ。
そんな気がする。
古文の本を読んでると、ちいさいものはなんでもいとおしいとあります。
今でもそうです。
4文字熟語なんてあまりにも見事だ。
さらには言葉を詰める。
スタバだとかマックだとか。
100均とかもあるね。
考え出したらキリがない。
スマホなんていうのもそういう類かな。
李御寧という人の本に『縮み志向の日本人』というのがあります。
読んだことありますか。
![](https://suikyoweb.com/wp-content/uploads/2022/06/undraw_Software_engineer_re_tnjc-1024x655.png)
なんでも縮小することを好む日本人の姿が巧みに示されてます。
庭を縮めて盆栽だ。
とにかくどんどん小さくして、ついにミニ盆栽になりました。
実にみごとだよ。
俳句だってそうです。
漢字はすごい
日本語は縮めるのに適した言葉なのかもしれないね。
漢字は意味のある言葉です。
だから幾ら縮めてもちゃんと意味が通じる。
これがすごい。
新聞の募集欄なんか見ていると、二行広告で十分足りる。
住居完備、委細面談だけでよろしい。
ところで「環国人情」なんていう言葉を聞いたことがありますか。
これは昨今の大学にある学部の総称だとか。
昔なら理学部とか経済学部とかいっていれば、それで済んだ。
しかるに現在は「環境」、「国際」、「人間」、「情報」のセットが跋扈しているらしいのです。
そう言われてみれば、ここにあげられたいくつかを組み合わせるだけで、新しい学部がすぐに生まれそうだ。
学際的という表現がありますね。
![](https://suikyoweb.com/wp-content/uploads/2019/03/50ac4e60021f31b3efe2314703a22fed-1024x682.jpg)
1つの学問の体系におさまりきれないのを、その領域のところで学ぼうとすることです。
そう考えてみると、まさにこの2文字の省略語は、実にすごい。
これに「令和」かなんかつけたら、それだけで新しい大学ができる。
学際の最たるもんです。
こんなのは別に珍しいことでもなんでもない。
芭蕉の有名な句。
「古池やかはず飛び込む水の音」なんてどういう意味なのか、よくわかりません。
いったい蛙は何匹いたのかね。
そんなことを一言も言わずに、17文字に入れ込んじゃう。
しみじみ不思議な民族だと思います。
それでわかった気分になる。
お米の粒に般若心経を書く必要はないけどね。
でもやりたければ、おやんなさい。
とめないよ。
それじゃあね。
バイバイ。