【人のこころ】売れるからさらに売れ並ぶからますます並びたくなる

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バカの壁

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

一昔前、養老孟司の『バカの壁』という本が実によく売れました。

あれは本人が書いたというよりも、話したことを編集部がまとめたものらしいですね。

なんだっていいんです。

売れればいいんだ。

あれだけ売れたんですから、やはり内容がよほど優れていたんでしょう。

ベストセラーというものは、ある冊数から先は、もう誰にもわからない不思議な領域に入るらしいです。

気がついた時は、どんどん売れている。

そして売れているから、また売れる。

実に面白い現象です。

この本を読んでいて一番気になったところは、身体に関係するところでした。

特に、なぜオウム真理教にあれだけ優秀な頭脳をもった若者が引きつけられたのかという点についての解説は面白かったね。

空中に浮かぶなんて、ニュートンに見せたかったよ。

養老さんによれば、それはまさに身体というものの存在を、多くの若者は知らないということにつきるというのです。

麻原という教祖はヨガの修行をかなりしたらしいです。

ここまで動けば人間の身体がどのように変化するのかということを熟知していたとか。

だから若者達は、彼のいう通りに自分が変化していくことに驚いたのです。

自分の身体というものを、よく知らなかったんですね。

それがY=aXの公式でいうところのaにあたる係数を無限大にさせた。

普段ならいくらXに入力したところでaが0だから、なんの結果もでないのに。

ところが突然係数を無限大にしたものだから、盲従というとんでもない結果になっちゃった。

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自分の身体

若者は自分の身体を知らないんですね。

いや、日本人の大半は自分の肉体というものを知らないらしい。

だから逆にいえば簡単にだますこともできるのです。

今、話題になっているなんとか教会も似たようなものかも。

日本人は案外、ご先祖様の霊とかに弱いですよね。

あの多宝塔があったから、この程度の災難で済んだとかいわれると、そんな気になる。

あらかじめ友達に悩みなんか打ち明けてるばっかりに、うまく利用されちゃう。

先にちゃんとネタが仕込んであるワケです。

話を聞いておいて、あなたの悩みはこれでしょなんて言われると、もうアウト。

あとは集金マシンになるだけ。

これも自分の脳みその具合をよく知ってないと騙されるパターンです。

人はいつも随分難しいこと考えているようだけど、案外単純ですよね。

とにかく並ぶから並ぶ。

なんで並んでいるんかなんて考えない。

並んでいる先にあるものは、よほどいいものと決まってます。

行列のできるなんとかなんていう番組ができるくらいです。

そうかと思えば「ポツンと一軒家」だ。

どっちかに傾いちゃう。

やっぱりみんなで渡れば怖くないの路線が主流でしょ。

徹夜をして並んでいる自分が愛おしいのです。

無意識だとか意識だとかいっても、それ以前の遙か前に、まず身体があることを知る必要があります。

あんまり並んでばかりいると、くたびれるよ。

バカの壁よりも、身体の壁の方が本当は重いのかもしれません。

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今日はここまで。

それじゃあね。

バイバイ。