【三島由紀夫・没後50年】あの日のことは一生忘れない【記憶】

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三島由紀夫

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

ここ2か月ばかり、三島由紀夫の本ばかり読んでます。

なぜでしょう。

あんなに修飾過多なのに、どこがいいんだか。

元々『豊饒の海』は好きでした。

ご存知ですか。

割腹自殺をする前に書いた4部作です。

今まで、何度も読んでます。

『春の雪』と最後の『天人五衰』が特に好きですね。

でもここ2カ月で読んだのはそんなんじゃありません。

もっと軟弱なのばかり。

『愛の渇き』『美徳のよろめき』『音楽』『宴のあと』

今日、読んだのは『真夏の死』の中に収められている『春子』です。

読んだ人にはわかると思いますが、どれもなんですか、これはというものばかり。

しかしそこにある意識の集中には目を見張りますね。

やっぱり三島はすごいよ。

今まではもっと話題作ばかり読んできました。

代表的な作品はほぼ全部読んだと思います。

『近代能楽集』や『鹿鳴館』などは芝居で見ています。

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割腹自殺

あの日のことは忘れられないね。

1970年11月25日

昼過ぎでした。

突然、三島が市ヶ谷の駐屯地に入ったというテロップが流れて。

それから1日中、このニュースだけでしたね。

ぼくは浪人中で家にいたのです。

だからほとんど見てます。

というのもその数日前に『豊饒の海』の2巻目『奔馬』を読み終わったばかりでした。

本屋さんには畢生の大作というポスターが貼られ、どうしてこの若さでそんなことを言うのかと訝しんでいたのです。

それが割腹自殺ですからね。

衝撃的でないといわれたらウソになります。

野口武彦の『三島由紀夫の世界』も読んでいました。

彼はぼくの高校時代に国語を教えてくれた先生でもあります。

読まないワケがありません。

もろもろの条件が重なった末の自殺なのです。

こういう死に方もあるのかと思いました。

その前に映画「憂国」も見てました。

自分が腹を切るところを映したものです。

もちろん、本当じゃありません。

しかし本人は至極真面目だったんでしょうね。

あれだけひ弱だった人が、ボディビルをやってまで自分の肉体を築き上げたのです。

全ては死ぬための道程でした。

自分のシナリオに他人を介入させたくなかったのかもしれません。

しかし世の中はそんなに鋭利な刃物できれるようにはできていないのでしょう。

あちこちに刃こぼれがあるような気もします。

きっと本人はそれが1番いやだったんでしょう。

そんな気がします。

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ブックオフ

ちょっと顔を出して、三島の本を買おうと思いました。

ぼくが本を買おうなどというのは、かなり珍しいことなのです。

しかしいつもの100円のコーナーには1冊もありません。

全部売れたのかなと思って、値段の張る本棚へ。

そこには少しだけありました。

もう読む人なんていないのかな。

売値をみると高いんです。

本体の元の価格とあんまりかわらない。

なんじゃこりゃ。

2割引き

たったの2割引きです。

ちっとも安くない。

100円なら10冊くらいまとめて持っていても悪くはないかなと考えてました。

商売人はずるい。

結局今持っているのは『豊饒の海』4巻と『鹿鳴館』だけ。

悔しいから他の店へいって100円のを全部買い込んできます。

初期の短編がお勧めです。

少し読んでみてはいかがかな。

今日はここまで。

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病的な世界に没入するもよし。

じゃあね。