世界一周
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
ぼくは生来あまり気が長い方ではないようです。
しかしそれほど短気というワケでもありません。
ちょうど頃合いというところなのでしょうか。
年をとるにつれて、本来の性格が顔を出すとよく言われます。
親に似てくるという側面もあるそうです。
コロナ禍が少しおさまってきたのか、最近またクルーズ船の広告が出てきました。
一時はそんな病原菌の巣窟には乗れないいう雰囲気でしたけどね。
最近はそこまでひどくありません。
キャンセルも出航日の何日か前まで設定してあります。
100日間以上かけて世界一周をするというのはどういう気分なんでしょうか。
先日、大型客船「にっぽん丸」の様子をテレビで見ました。
まさに世界一周というのにふさわしい贅沢な旅行です。
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南回りで東南アジアを回遊した後、スエズ運河を経て、地中海へ入ります。
そこから北欧まで行き、その後イタリア、ギリシャなどを巡りながら旅は進むのです。
実に優雅な旅行と言えるでしょう。
船内にはプールはもちろん、温泉まであり、昼は英会話教室、ダンス、音楽鑑賞と休む暇もありません。
さらには合唱サークルまであり、指導者もいます。
かなり歌を覚えなければならないようです。
その他、赤道直下を通る時にはデッキを使っての盆踊り大会や、ディナーショーと盛りだくさんです。
船旅がいかに時間と金銭を見事に使ったものであるかを実感できるというものです。
飽きないのか
船はさらにイギリスからロシアまで進み、エルミタージュ美術館などにも寄ります。
そこからフィンランド、ノルウェイに戻ってくるのです。
次に大西洋を渡りアメリカへ渡ります。
海の上から自由の女神を見て、さらにマンハッタンを一望し、やがてパナマ運河を過ぎて太平洋に出てきます。
実際どんな人がこの旅に参加するのか。
ぼくには大いに興味がありました。
というのも費用がとてつもなく高いのです。
全室個室ですが、最も低いクラスの部屋で1人340万円。
最も高いロイヤルスイートは1200万円です。
この数字を見ただけでも、参加できる人が経済的にいかに恵まれているかわかるというものです。
しかし実際に番組をみていた限りにおいては、それほど特別な人々という感じはしませんでした。
というのも大多数の人が、定年退職を迎えた人達です。
それまで奥さんにかけていた苦労の恩返しなのだとか。
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あるいは一生独身で働き続けた自分へのご褒美のつもりなんでしょう。
なるほどこれならばある程度理解もできます。
30年以上も1人でコツコツと働き退職をした女性は、結局お友達が欲しいから参加するのだと語っていました。
寂しい人たちが多いんですよというコメントを残していく人もいました。
みなそれぞれに複雑な思いがあるのでしょう。
だからこそダンス教室や、太極拳教室で汗を流した後は、お茶を飲みながら、人生の来し方を話し合うということになるのです。
また面白いことに旅行中グループがいくつも生まれ、次々と変化をしていくということでした。
短歌教室
ぼくの知人に歌人がいます。
彼女は毎年、あちこちの船に途中から乗って、短歌を教えています。
海の上でいろいろと感じることがあるんでしょうね。
それを31文字に託す。
その際、添削をしたり、合評をするのだとか。
こういう仕事もあるのです。
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人間というものは誠に厄介なものです。
仲間をつくりたいと切望していながら、時にそれがたまらなく鬱陶しい時もあるのです。
ましてや、長い人生経験を持っている人たちばかりです。
それぞれの考えもまた多様でしょう。
あちらにもこちらにも輪が生まれ、また消えていくというのも人生そのものを感じさせます。
参加の可能性
ぼく自身、こういう旅行に参加する可能性があるだろうかと自問自答してみました。
答えはどうもノーのようです。
やはり毎日海ばかりを見ているというのは、どうも退屈で仕方がありません。
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それよりもはやく目的地に着き、そこを起点として、あちこちを経巡ってみたいのです。
のんびりとデッキで書物を読みながら、時にホエール・ウォッチングという心境にはなれません。
やはり短気なんでしょうか。
あるいはせかせかと働くことしか知らない哀しい人間の性なのでしょうか。
先日新聞に予約開始の広告が載っていました。
またさまざまなドラマが船上で繰り広げられることでしょうね。
タイタニックの時代はとうに過ぎ去りました。
健康に十分注意して、無事な航海を祈りたいものです。
それじゃあ、今回はここまでね。