ゴムの木
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
結婚する時に、お祝いとしてもらったゴムの木のお話です。
よく見かけますね。
結構大きめの鉢に入って、すくっと立ってる例のアレです。
そんなに値段の高いものではありません。
もらった時はすごく嬉しかったです。
とにかくほとんど緑のものはありませんでした。
自分で買ったのは小さなアジアンタムくらいのもんです。
しかし水やりが大変でした。
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シダの一種ですからね。
とにかくいつも葉が濡れているくらいが、ちょうどいいのです。
それに比べるとゴムは丈夫でした。
少々水やりを忘れてもどうということはありません。
目の前にあるのはまっすぐに伸びた一本だけのゴムです。
ところが成長のはやいこと。
そのうち背丈がどんどん伸びて、次々と枝も出てきました。
南向きのベランダに置いたままにしていたのです。
きっと南の島にいる気分だったのでしょう。
だんだん不安定になってきたので、大きな鉢に取り替えました。
土も随分と足しましたね。
根っこから簡単にスポッと抜けました。
するとまたところを得たかのように、どんどん葉が出、幹も太くなっていったのです。
成長
一夏を過ぎると、成長したあとが実にはっきりとわかりました。
娘が生まれた頃には、立派な葉をつける木になったのです。
子供が鉢の中の土をほじくって遊んだりしたので、慌てて紙とガムテープで覆いをしたりもしました。
それでも破いてしまったりもしたものです。
台風のシーズンは外に出してもおけないので、家の中に避難したのです。
ベランダに置いているときとは違って、家の中に置くと存在感があります。
枝も自由に伸びました。
ずっと伸ばし放題にしておくワケにもいきません。
仕方なくノコギリを取り出して、あちこちを切りました。
するとゴムのねばねばした樹液が出てきます。
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本当にすごい木です。
その後も何度か鉢を取り替えましたね。
とうとう身長を超え、ベランダに置いても、簡単に移動できなくなったのです。
葉も黄色くなって落ちます。
冬の間だけは、家の中にいれておきます。
このままではどうにもならないので、なんとかしなくてはいけません。
水苔をつけて、なんとか取り木をしようと試みたりもしました。
本を読むと、簡単だと書いてあるのです。
しかしなぜか途中から根は生えてくれません。
そこで仕方なく、また何度かの夏を過ごすことになりました。
台風のシーズンになっても外に出したきりにしました。
移動させるのも一苦労なのです。
紐でしっかりと結び、倒れるのを防がなければなりません。
どこかに捨てようかという話も何度かしたのです。
でもぼくたちの結婚生活の一部始終を見ている木を、捨てることはできませんでしたね。
精霊が宿っているような気さえしてくるのです。
半分に切る
そこでとにかく幹を半分まで切り、ほとんどの葉をとりました。
これでやっと形が元に戻ったのです。
だが喜んだのもつかの間、ゴムの木は成長を続けていきます。
今度は横に葉を広げ、もっと大きな鉢にしてくれと、持ち主に語りかけてくるのです。
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水をやると実につややかな緑の葉が、さらに光って見えます。
太陽の光に映えて、みごとなものです。
もうこの木はずっとぼくの家から去ることはないだろうと観念しました。
途中たくさんの木を買いましたが、このゴムの木ほどに愛着のあるものはありません。
しかし3度目の引っ越しの時、ついに諦めて、全てを切り処分しました。
『星の王子さま』の中にも自分だけの花の話が出てきますね。
なんでもない花一輪にも愛情をかけてあげれば、それはかけがえのないものになるのです。
かつてマレーシアへ行った時、本物のゴムの木を見ました。
天然ゴムを採る木はもっと細く、ぼくの家のものとは全く違っていました。
いずれにしても、あのゴムの木は我が家の歴史を背負った特別な木でしたね。
DIYショップ
いまでもDIYショップなどに行くと、ついゴムの木を眺めてしまいます。
ベンジャミン、ペペロミア、ポトス、ユッカ、ガジュマルなど懐かしいですね。
最近はもっといろいろ形や色のものが並んでいます。
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蘭の種類も多いです。
しかし生き物を扱うというのはとにかく大変です。
ちゃんと世話ができるかどうかを考えて買わないとダメだな。
最近しみじみとそう思います。
アブラムシがついたりもします。
時には栄養剤もあげなくちゃいけません。
季節がくると次々に葉も落ちます。
生きていくというのは、それだけで大変なんです。
ちゃんとお世話をしてあげてくださいね。
今はカーネーションが咲いています。
大切にすると、1年中花を見ることができます。
じゃあまたね。