占い全盛
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
今は戦後何度目かの占いブームだそうですね。
元々人間は生身の動物です。
酸素がなくちゃ生きていけません。
先のことなんてわからないしね。
毎日がすごく不安ですよ。
火山が爆発したり、地震があったり。
ちっとも世の中が安定するということはありません。
そうなると、どうしても自分の未来が見たい。
恋愛、結婚、就職、さらには金運と知りたいことは山ほどあるのです。
しかも十分にコミュニティが機能してない時代ですからね。
近所のおばさんに人相や手相をみてもらうということもできないのです。
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となれば、駅前で占い師にでもみてもらおうかということになるのです。
事実、最近の占いは将来の運勢をみるというよりも、カウンセラー的要素の方が強いのです。
つまり人は強いものに抱かれたいのです。
あるいは慰めてもらいたいといった方が正確かな。
そのやり方もあまりやさしすぎてはいけません。
ある程度の重みをもった表現で、しかしあくまでもフレンドリーに、というわけなのです。
以前なら、近所のおばさんの出番でした。
そういう意味では新宿の母なぞといって一時代をつくりあげた女性占い師など、誠にピッタリこの図式にあってましたね。
信用できるのか
しかし西洋占星術にしても、手相、人相などの中国式占いにしても、どれももう一つぼくにはしっくりときません。
血液型などということになると、同じ型の人は、皆同じ性格で、似た未来が待っているということになるのだ。
これは星座も同じです。
なるほどちょっとあたっているところもあるような気がするものの、やっぱりよく読むと、違うところもたくさんある。
名前だってそうです。
同じ名前の人の未来が、まったく同じわけがない。
これは常識で考えればすぐにわかることです。
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第1そんなに未来のことがわかるのなら、占い師になって、寒い冬の夜に繁華街の街角に立っていたりするかな。
もっと暖かいところで、おいしい商売をするんじゃないですか。
高給のとれる勤め口をさがすという手もあります。
さてかく言うぼくも以前に一度だけ、手相を見てもらったことがあります。
その時はなかなかうがったことをいう人だと思いましたね。
内容についてここに書くのは差し控えますけどね。
そのほとんどは現在のぼくを言い当ててます。
しかしよく考えてみると、あれは手相を見ているというよりも、その人間の持つ雰囲気を読みとりながら、話していたに違いないのだ。
つまり気配の持つ力をみていたという方が正確かな。
どんな人間にも相というものがありますよ。
額が広いとか、耳たぶが大きいとか、目や、口の形がどうであるとか。
金貸しや商人ならたちどころに見抜ける要素が山のようにあるもんです。
政治家の顔
してみると、政治家の顔つきがすさんでいくのも道理だな。
最初に当選した頃は、随分いい顔をしています。
しかししばらくたつと、険しい目つきになり、人を頭からばかにするか、疑ってかかるようになってくる。
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功成り名を遂げて、政争の嵐から抜け出すまで、彼らはずっとああいう顔をし続けるんでしょう。
怖ろしい話です。
しかし時すでに遅しだね。
考えてみれば、彼らこそ、占いを最も必要とする人種なのかもしれません。
無縁の人
そこへいくと篤農家と呼ばれている人たちは、誠にいい顔をしてます。
これはぼくの奥様の親戚の人の話です。
何度か、家にも泊まってくれました。
実に穏やかでやさしくて、いい笑顔をしてました。
村長とか、民生委員なんかもしてたね。
とにかく謙虚だったよ。
ぼくが今まで会った人の中では最上級ですね。
なぜか考えました。
やっぱり人間は自然に勝てないのだ。
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それを肌で知ってたんです。
だから謙虚だった。
占いなんかとは縁のない人生を歩んできたのだよ。
自然と戦って、お米を作ってね。
そう考えると、ぼくは浅はかです。
情けない。
占いなぞにうつつを抜かしてちゃいけません。
一喜一憂する暇があったら、まず謙虚に頭をさげることだ。
実るほど頭をたれる稲穂かなというじゃないですか。
じゃあね。
See You Again。