【閉館・コロナ禍】岩波ホールよおまえもか【54年で消える名作座】

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文芸坐地下

みなさん、こんちには。

ブロガーのすい喬です。

昨日のニュースに岩波ホール閉館の話がありました。

寂しいですね。

次々と名画座がなくなっていきます。

神保町の名物でした。

今年の7月29日に閉館するそうです。

1番通ったのはサラリーマンになった頃でしょうか。

学生の頃はもっぱら文芸坐の地下でした。

あそこがぼくの大学でしたね。

いつも講義をさぼってあの穴倉にいました。

当時のことです。

煙草を吸いながら見ている人もいました。

今じゃ考えられません。

邦画の代表作は全部あそこでみました。

すごい大学だった。

この世のことはこうなってるんだと教えられました。

黒澤明、新藤兼人、大島渚、篠田正浩、鈴木清順…。

なんでも見ました。

すごい場所だった。

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岩波ホール

そこへいくと 岩波ホールはぐっとハイソでしたね。

覚悟が必要でした。

エレベーターに乗る時から、気分が違ってました。

なんでも見たワケじゃありません。

覚えている作品は少ないです。

今までに271の作品を上映したとか。

「家族の肖像」「早池峰の譜」「アギーレ神の怒り」…。

あとなんでしたか。

みんな忘れちゃいました。

残念です。

もっとたくさん見たのにね。

これから資料にあたってみましょう。

新型コロナは残酷です。

なんでもメチャクチャにする。

舞台芸術は本当に崩壊寸前です。

稽古をしてるだけで感染してしまいます。

狭い場所、人間をあたたかく包む場所を彼らは好むのです。

いやな話ですね。

経営が悪化するのはあたりまえだ。

これからも似たようなことは起こるでしょうね。

家族が崩壊するとか。

仕事がなくなるとか。

それでも歯をくいしばって頑張る人はいるはずです。

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期待

もうそこにしか希望はありません。

考えてみれば、人間がいようといまいと、地球はこういう風にしてここまできたんです。

これを乗り越えられない生物はただ消えていくだけです。

かつての恐竜をみれば、そのことがよくわかる。

あれだけいたのに、今じゃ化石だけだ。

あんなものが生きられるワケがない。

それと同じ論理で人間は今も存在しているのです。

歌舞伎の雑誌「演劇界」もとうとう休刊だというじゃないですか。

100年の伝統を持つ立派な雑誌も消えてしまうのです。

いずれ有効な薬ができる日もくるでしょう。

しかしいつのことになるのか。

それと同時に新しい疫病が生まれる。

方丈記

まるで昔の本を読んでいるようです。

『方丈記』は薄い本ですが、そこには人間が受けてきた災難が書かれています。

聖書だっておなじかもしれない。

岩波ホールをつくったのは川喜多かしこと髙野悦子の両人です。

この2人がいたからできました。

今はどちらも他界してしまいました。

隋分とマスコミに登場しましたからね。

少しくたびれたのかもしれません。

ここいらが潮時だったのかな。

それにしても寂しいですね。

閉館までマスコミは賑やかでしょう。

その後はすぐに忘れられてしまいます。

ここでルキノ・ヴィスコンティを知ったのはぼくにとって大きいことでした。

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じゃあね。

See You Again。