【畑の向こうのヴェネツィア・仙北谷茅戸】イタリアの日常が愛おしい

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イタリア大好き

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

ちょっとだけイタリアの話をします。

今までに2回行きました。

あちこち歩きましたね。

ローマは丸2日間くらい、ひたすらテクテクと。

夏でした。

暑くてね。

しかしいいところです。

映画でも有名ですね。

「ローマの休日」の華やかさは格別です。

オードリー・ヘップバーン主演。

名作中の名作でしょう。

トスカーナ地方にも行きました。

シエナなんて忘れられないよ。

ブドウ畑のある城壁とあの貝殻の形をしたカンポ広場。

細い道をひたすら歩きました。

なんで突然こんな話になったのかといえば、『畑の向こうのヴェネツィア』(白水社)という本を読んだからです。

筆者は仙北谷茅戸さんです。

この名前から最初いかめしい男性の姿を想像していました。

すると、そうではなくて女性でした。

15才の頃、父親に連れられ1年間ヨーロッパで暮らした後、日本に戻ってきたようです。

大学でフランス文学を学んだ後、ロータリー財団の奨学金を得てイタリアのヴェネツィア大へ留学。

このあたりから彼女の感性がさらに研ぎ澄まされていったような気がします。

友人の数はそれほど多くはなかったようです。

しかし同室で1年以上もたえず一緒に暮らした女性とは、終生の友人になったとか。

その後もそのまま日本語を教えるという仕事についた彼女は、ヴェネツィアに住みつきます。

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バイリンガル

現地で結婚して子供をもうけ、彼らとはそれでも日本語で会話をする習慣だけは捨てませんでした。

父親や祖母とはイタリア語。

母親とは日本語というバイリンガルな日常を、今も子供たちは器用に使いこなしているそうです。

日本に戻った時も、子供にあまり生活上の苦労はなかったみたいです。

言葉というのは本当に不思議なもんですね。

この本にはその頃の思い出が綴られているだけです。

特別な事件が起きるワケではありません。

ただいつか海に沈んでいくこの街に対する愛情が色濃く描かれています。

細い路地から路地を歩く時の楽しさ。

雪が降り積もった冬のゴンドラの風景。

遠くに見える鐘楼も、鐘の音も全てがこの街の財産です。

実感がこもっています。

ぼくも2度にわたって滞在しました。

水上バスに乗ったり、細い路地を歩いたり。

かつて「旅情」という映画のロケ地にもなりました。

ヴェネツィアに観光で訪れた女性が、男性と知り合い恋に落ちるという映画です。

キャサリン・ヘップバーンの心の変化がいじらしいほどでした。

サマータイムという映画主題歌が哀愁に満ちてました。

もう1本は「ベニスに死す」です。

ルキノ・ヴィスコンティ監督の世界そのものといっていいでしょう。

何度も見ました。

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至福の時

彼女は現在も現地の大学で日本語を教えているそうです。

筆者の日常が透けて見えるいいエッセイです。

こういう本をソファに寝そべりながら読んでいられる時間こそが至福の時ではないでしょうか。

ヴェネツィアの夜景は本当にきれいです。

遠くに沈む夕日を見ながら、イカ墨のスパゲッティをいただくのもいいですね。

レストランから遠景を眺めていると、この街がいつか沈んでしまうなんて想像できません。

フィレンツェ

イタリアは魅力にあふれています。

南の方まで行ったこともありました。

ナポリは全くローマとは雰囲気が違います。

海に近い漁師町ですからね。

スパッカナポリを歩いたのも懐かしいです。

ひったくりの多い危険な場所なのです。

それでも歩きました。

ポンペイもすごかった。

駅からずっと歩きました。

火山の爆発で消えてしまったのが嘘のようです。

人々はその前日まで生きて暮らしていたんです。

やっぱり究極のお気に入りはフィレンツェでしょうか。

あの町の良さは何日滞在しても飽きないことです。

メディチ家の持つ遺産がそのまま全て残されています。

コロナが一段落したら、もう1度訪ねてみたいです。

いつのことになるんでしょうかね。

是非、この本をご一読ください。

あなたも行きたくなりますよ。

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じやあね、また。

See You Again。