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【管鮑の交わり】友への厚い信頼が最後には幸せをもたらすという教訓

管鮑の交わりという言葉を聞いたことがありますか。漢文を学んでいなかった人も、この表現くらいは知っていた方がいいですね。意味は友への深い信頼を意味します。どんな時も友人のために誠意をもってつきあう態度が大切なのです。
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【社会的ジレンマ】個人の利益を追うと酷いしっぺ返しが【環境問題】

個人の利益を追求するのは楽です。それに対して、公共のためを思って行動するのはなかなかに気苦労がいります。自分にとって本当に必要な行動かどうかを検証しなくてはならないからです。しかしそれをせずに進むと、環境問題などを筆頭に大きな穴があくのです。
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【姜尚中】異質なものを受け入れる度量が今ほど日本に必要な時はない

姜尚中は政治学者として、様々な発言をしています。その中でも在日二世として、日本人の同質性を強く憂えているのです。グローバルな社会において、いつまでも同じ質を保つということは、一見安全にみえるものの、実はリスクの多い方向なのです。
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【私時代のデモクラシー】自分らしさだけが強調される現代の仕掛けとは

「私」が最も貴重な時代になりました。聖なるものが消滅しつつあるからです。近代に入って宗教が急速にその力を落としつつあります。そうしたなかで、どのようにしたら自分らしくあるのかという命題がクローズアップされてきました。
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【小論文重視の背景】勉強の成果より学びへの意欲を精査する時代へ

推薦入試で大学に入学する生徒が50%を超えつつあります。教科目入試に頼らずに合格していく背景には何があるのでしょうか。圧倒的に少子化の影響が強いのです。それと同時に現役合格への意志もたかくなっています。
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【贅沢の条件】情報化社会と物語の間には「はるけさ」と「おののき」が潜む

情報化社会が進みすぎ、人々ははるけさやおののきから遠いところにいます。かつてのような手仕事の時代には語り継がれた物語がありました。しかし今はネットの時代です。何も考えているゆとりもなく、映像が目の前に飛び込んできます。
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【小論文の秘訣】3つの要素を正確に書けば合格答案に【定型文NG】

小論文を書くのは難しいです。だからといって定型のツールばかりを使ってはダメです。せっかくの文章が死んでしまいます。便利だからといって、いつも同じパターンの文を書かないでください。時にはタテマエに沿った文章も必要になるのです。
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【祝婚歌】吉野弘の詩と詩経・桃夭にはあたたかな祝福の祈りがある

詩人、吉野弘の書いた祝婚歌はよく結婚式で披露されることがあります。本当に幸せな結婚をしてほしいと願う気持ちが、やさしい言葉の中にあふれています。中国には「桃夭」という詩があります。若く美しい妻が幸せになってほしいと祈る気持ちが溢れた詩です。
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【情報化時代・幸福】自分から切り離されたところにしかないという焦燥

幸福の定義は難しいです。人によって全く違うものだからです。たくさんの情報が飛び込む時代になりました。必ず、その内容には裏と表がついてまわります。私たちはどれを信じればいいのか、よくわからなくなってしまいました。
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【小論・ネット社会】世界が狭くなり情報は実感のない風景の一部になった

ネット社会はどこまで進むのでしょうか。今日、ネットがなかったら、私たちは生活ができなくなっています。それと同時に、人間が身体性を失いつつあります。全てを画面の上で決済し、現場を訪ね、自分の身体を使って現実と向き合うことがなくなりました。
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【小論文のキモ】いつも立派な結論が必要なワケではないという根拠

小論文にはいつも立派な結論があるというワケではありません。というより、結論が書けないケースもいろいろあるのです。それでも問題提起をきちんとし、なんとか分析を終えて、さて何が結論として考えられるのかという書き方をする努力をしてください。
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【小論文・パラサイトシングル】高齢者の肩に社会の歪みが重すぎるワケ

パラサイトというのは寄生ということです。成人年齢に達しても家から独立することもなく、親に生活の面倒をみてもらう人のことです。結婚もせずにずっと家にいることで、親は老後の家計が逼迫していきます。高齢者労働との関係を探りました。
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【選択科目】令和5年度から高2の国語は論理と文学に厳然と分離される

令和5年度から、高校の国語は論理国語と文学国語に分かれます。これは今年から始まった新学習指導要領に基づいたものです。問題は高校現場でどちらを選択するかということです。大学入試を目指している生徒が多い学校では論理が優先されるでしょう。
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【日本画の特質・大岡信】決定的な違いは対象の捉え方にあり【二項対立】

詩人、大岡信の評論を読みます。日本画の特質を自然と季節感の中から探し出そうというものです。もともと日本画の画題はリアリズムとは遠くかけはなれたものが多いのです。なぜそのようなことが起こるのか。そこに日本人の美意識が宿っているのです。
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【文字を聞く・多和田葉子】言葉に対する新鮮な感覚を保つことの大切さ

多和田葉子さんのエッセイからとった小論文の問題です。ポイントは言葉に対する新鮮な感覚をどのようにして、保持し続けるのかということです。別の言語体系を経験することによって、新鮮な感覚が蘇ることもあるという、体験から論じています。
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【小論文・セーフティネットと機会の平等】両者の関係を正確に読み取る

セーフティネットという表現をよく使います。今日の社会は格差が表面化し、かつての中流意識は消滅しつつあります。当然、そこから落ちこぼれていく人々をなんとかして救い出すためのシステムが模索されているのです。