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【超監視社会】世間の目が消え頼みの綱はカメラだけという令和の現実

監視カメラの時代みなさん、こんにちは。今回は監視社会について考えます。イヤな言葉ですね。しかしこれが現代そのものなんです。最近の犯罪捜査では監視カメラが圧倒的な効果をあげています。三種の神器と呼ばれるグッズとは何か。ズバリ「監視カメラ」「ス...
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ディズニー神話は優れた上司やスタッフのおもてなし感覚から生まれた

ロングセラーみなさん、こんにちは。先日、図書館でなんとなく手にとった本の話を書きます。結局最後までその場で読んでしまいました。奥付をみると、2002年発行とあります。タイトルは『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』とい...
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「クレジットカード・不正利用」カートから離脱する理由「カゴ落ち」

カゴ落ちみなさん、こんにちは。あなたはこの言葉を聞いたことがありますか。「カゴ落ち」がそれです。別名は「カート放棄」です。近年、ネットショップの売り上げは上がる一方ですね。ぼくも便利に使わせてもらっています。昨日は洗濯洗剤を買いました。1度...
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「礼記・四書五経」虎よりも怖いものは何かといえば「儒教の教書」

四書五経みなさん、こんにちは。儒家が尊重した書物には中国の人々の思想が刻み込まれています。その中でも四書五経(ししょごきょう)は、儒教の経書の中でも特に重要とされる書物です。四書は『論語』『大学』『中庸』『孟子』。五経は『易経』『書経』『詩...
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【世代間における環境倫理学】我々は未来の世代にエネルギーを残せるのか

環境倫理学みなさん、こんにちは。今回はエネルギーを使うとはどういうことかについて考えます。難しい問いです。真剣に考えれば考えるほど、答えが出ません。それでも論じなければなりません。小論文の問題としてはかなり高度なテーマです。課題文は哲学者、...
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【畏饅頭】落語には人間心理のアヤが満ち溢れている【まんじゅうこわい】

畏饅頭みなさん、こんにちは。今回は高校の漢文の授業で習う笑い話『畏饅頭』を学びます。中国明代の笑話本『五雑俎(ござっそ)』や『笑府(しょうふ)』に原型があります。日本ではもっぱら落語の題材として扱われてきました。誰でも1度は聞いたことがある...
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「沈黙とことば」一見対立するようなものの中に濃密な関係が潜むという発見

会話の不在と沈黙の意味みなさん、こんにちは。今回はことばについて考えてみます。小論文を書くとき、「二項対立」を重視しなさいとよく言います。東洋と西洋とか、近代以降と近代以前とか、生と死など、いくらでもこの種のテーマはありますね。確かに、両者...
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「JICA研修報告」ヴィクトリア滝の壮大さとザンビアの現実を見た

遠い国、ザンビアみなさん、こんにちは。今回は以前、JICAの研修ツアーで行ったザンビアの話をさせてください。JICAは政府開発援助のための機関です。名前を国際協力機構といいます。ザンビアはサハラ以南と呼ばれている位置にある国です。とにかく遠...
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「野分の垣間見・源氏物語」嵐の後、六条院を見舞った夕霧は偶然継母を見た

野分の垣間見みなさん、こんにちは。今回は野分(台風)の後、父親(光源氏)の邸宅、六条院を見舞った長男、夕霧の心の動揺を書きこんだ情景を読みます。光源氏が35歳の時、六条の院が完成しました。六条院は4つの町に分かれています。太政大臣となった光...
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【祝婚歌】吉野弘の詩と詩経・桃夭にはあたたかな祝福の祈りがある

吉野弘みなさん、こんにちは。今回はなんとなく祝婚歌を取り上げたくなりました。日本にもたくさんの祝い唄があります。しかし今回はあえて近代の詩を紹介します。御存知の方も多いでしょうね。かつて出席した結婚式で聞いたことがあるという経験をお持ちかも...
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【シュタイナー学校】教育のあり方に疑問を持ち設立した希望の空間

教育問題みなさん、こんにちは。今回はミヒャエル・エンデについて書きます。彼の作品、『モモ』については以前記事にまとめたことがありました。手にとられたことがありますか。時間泥棒と戦った女の子の話です。その際、ちょっとだけ筆者のエンデが通ってい...
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【恐怖とは何か・岸田秀】自我を崩壊させる不安の塊りが怖さを助長する

恐怖とは何かみなさん、こんにちは。今回はユニークな評論を紹介します。精神分析学者として有名な岸田秀氏の文章です。最もよく知られた本は『ものぐさ精神分析』。考え方の根本は「人間は本能の壊れた動物である」とするものです。独自の唯幻論を長い間、展...
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【小論文・序列性】社会のタテマエが現実をこじれたものにする【病理】

序列性みなさん、こんにちは。今回は日本の病理について考えます。それは何かといえば、劣等感コンプレックスです。日本人は平等意識の強い民族です。みんな能力はそれほどかわらないと思っています。それなのに差が生じるということは、本人の努力が足りない...
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【ガラスの動物園】人間の哀しみを描写したアメリカ演劇の代表作

戯曲の魅力みなさん、こんにちは。今回はぼくにとって忘れられない芝居、「ガラスの動物園」を紹介させてください。タイトルを聞いたことがありますか。同じ芝居を何度も見るということは、そう滅多にあるものではありません。ぼくにとってそうした作品の一つ...
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【やまなし・宮沢賢治】透明感に満ちた自然の豊かさを感じさせる童話

透明な童話みなさん、こんにちは。今回は宮沢賢治の童話を読みます。タイトルは「やまなし」です。小学校時代に習いませんでしたか。6年生の国語教科書に採用されて以来、多くの人に広く親しまれている短編です。何度読んでも不思議な味わいのある童話なので...
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【村上春樹】短編・レキシントンの幽霊は喪失の悲しみが揺らめく逸品

短編の味わいみなさん、こんにちは。毎日何をしていいのか迷いながら暮らしています。時間をもてあまして、つい読書ということになります。昔読んだ本をめくってみるというのも、時間潰しの1つの手です。今日も村上春樹の短編をいくつか読んでみました。彼の...
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「教育格差」経済の視点から学力の問題に切り込む「コロナがあぶりだしたもの」

教育格差みなさん、こんにちは。今回は格差社会の問題を経済の視点からみていきます。教育予算に関するテーマです。諸外国に比べて日本の教育水準は非常に高いです。一時はPISAショックなどといわれ、日本の教育の未来に不安を投げかけました。日本人の多...
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「空海・最澄」密教と顕教の教えが2人の関係を引き裂いた「陳舜臣・司馬遼太郎」

空海・弘法大師みなさん、こんにちは。今回は空海・弘法大師の話をします。この人はさまざまな言われ方をしています。空海を理解するには格好の本があります。陳舜臣の『曼荼羅の人』と司馬遼太郎の『空海の風景』です。この2冊をぜひ読んでみてください。前...
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「マジョリティ・チェックの重要性」差別の深層を学び人権感覚を養う

アイデンティティの心理みなさん、こんにちは。今回は人権について考えましょう。難しいテーマです。この課題が正面から出題されることはあまりありません。しかしいろいろな形で関係のあるキーワードが出てきます。特にジェンダーフリー、障害者、いじめなど...
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【悟浄歎異・中島敦】沙悟浄の目から見た孫悟空・三蔵法師の真実とは

悟浄歎異(ごじょうたんに)みなさん、こんにちは。今回は中島敦の名短編を読みます。1942年、彼は中国の古典『西遊記』に題材を求め、この作品を発表しました。授業で扱った記憶はありません。学校ではもっぱら『山月記』がメインでしたね。しかしこの作...
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【人新世の資本論】SDGsが大衆のアヘンならプランBは地球脱出か

人新世の資本論みなさん、こんにちは。今回は2020年9月に刊行されて以来、売れ続けている本の話をします。『人新世の資本論』がそれです。著者は経済思想学者、斎藤幸平氏です。新書コーナーへ行けば必ず最前列に並んでいます。こうした本がこれだけ読ま...
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【絵仏師良秀】芸術至上主義者の辿る道には死の匂いが常に漂う

火炎を描くみなさん、こんにちは。今回は必ず高校1年で習う『宇治拾遺物語』の中から代表作「絵仏師良秀」を取り上げましょう。覚えていますか。高校に入って1学期に習う単元にあります。燃え盛る火を見ながら、叫ぶ絵仏師良秀の姿には鬼気迫るものがありま...
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蜻蛉日記「十七日、雨のどことなくふるに」夢ははたして現実になったのか

夢判断こんにちは。今回は夢判断について考えてみます。蜻蛉日記は平安時代中期の日記です。作者は右大将道綱の母という人です。本名は記録として残っていません。藤原兼家との結婚生活の苦悩と息子、道綱への愛情で構成された作品です。夫、兼家は多忙な人で...
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【蜜柑・芥川龍之介】疲労と倦怠の日を送る作家が生の意味を垣間見た瞬間

蜜柑みなさん、こんにちは。今回は芥川龍之介の短編を取り上げます。タイトルは『蜜柑』です。お読みになったことがありますか。学校ではめったに扱いません。所収している出版社もありますけれど。教科書ではもっぱら『羅生門』でしたね。これは高校1年で習...
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【大岡信・ことばの力】染色家志村ふくみの見た桜色の真実とは

折々の歌みなさん、こんにちは。今回は光村図書版、中学2年の国語の教科書に載っているエッセイを取り上げます。筆者は詩人の大岡信です。8年ほど前に亡くなりました。『折々の歌』はご存知ですか。1979年から2007年までずっと朝日新聞の朝刊第1面...
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【声に出して読む・初恋】七五調の文体を身体の中に取りこんで心地良く

島崎藤村みなさん、こんにちは今回は島崎藤村の詩、「初恋」を読みます。声に出して音読してみてください。独得のリズムが身体の中に入ってきます。言葉の持つ不思議な力ですね。初恋が発表されたのは、明治29年(1896)のことでした。七五調の文語体で...
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【鴻門之会・項羽と劉邦】この章段を読むと漢文に100倍の親しみが

ハイライトみなさん、こんにちは。今回は漢文の授業の中でも人気のある「鴻門之会」を読みましょう。覚えていますか。全くそんなの知らないという人は是非、司馬遼太郎の本を読んでください。タイトルは『項羽と劉邦』です。漢楚の戦いは中国の歴史の中でも最...
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【不全感と愛嬌】人間にとって1番必要なものはこれ【先達はあらまほしき】

不全感と愛嬌みなさん、こんにちは。人間、毎日仕事をしなくては食べていけません。なんにもしなくても生きていける人は誠に羨ましい存在です。しかしかなりの確率で、つまらないでしょうね。人間は誰かのために生きているという実感がないと、生の喜びが得ら...
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【安藤忠雄・連戦連敗】ホントに好きじゃなければ無理【独学の強さ】

消える建築物みなさん、こんにちは。今回はかつて読んだ安藤忠雄の本について語らせてください。建築は隈研吾の時代ですね。名前はご存知だと思います。木材をふんだんに使った建築物があちらこちらにあります。国立競技場もその1つです。先日訪ねたある私立...
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【落語】仕方噺・蒟蒻問答のキモは言い立てと禅問答の謎解き

仕方噺って何?みなさん、こんにちは。久しぶりに落語のネタで失礼いたします。なんといっても落語の話をしているだけでご機嫌なのです。今回のテーマは仕方噺(ジェスチャーでオチをとる噺)として、最も有名な「蒟蒻問答」です。「オチ」はわかりますよね。...