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【詩人・茨木のり子】心に突き刺さって抜けない魂の言葉がせつなくて

詩人の存在みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師のすい喬です。突然ですが、茨木のり子という詩人の存在を知っていますか。中学校でも高校でも、必ず彼女の詩に1度は触れるはずです。「わたしが一番きれいだったとき」は多くの教科書に所収されていま...
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【本を読むと路に迷う・朝吹真理子】自分を見失う楽しみのための読書とは

読書の愉しみみなさん、こんにちは。 元都立高校国語科教師、すい喬です。 今回は「読書」の楽しみについて考えます。 本当のところ、本を読むのはちょっと面倒ですね。目は疲れるし、時間もとられます。最近は電車に乗っていても、本を読んでいる人の姿を...
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【鞄・安部公房】青年が抱えて苦しんだ鞄の持つ意味は【寓意のナゾ】

鞄みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です、今回は安倍公房の短編『鞄』を読みます。高校の教科書には彼の作品が必ず所収されていますね。しかしこの作家を理解するのは、大変です。現代という時代に潜む問題を鋭く描き出しているだけに、そ...
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【母親のための酸素マスク】共感疲労に最もよく効く薬は何か【デジタル社会】

母親のための酸素マスクみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は「共感疲労」というテーマについて考えてみます。デジタル時代になって、情報が大量に拡散されるようになりました。もちろん、心温まる話題もあります。しかし大半は悲...
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「世界をつくり替える」自分を認識するために世界とのズレを意識して捉える

世界とのズレみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は少しだけ教養のあり方についての文章を読みましょう。「論理国語」の教科書に所収されている、哲学者・小林康夫氏のエッセイです。主題は高校生として、これから学習を続けていく...
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【言葉を生きる・若松英輔】たった1つのことばをみつけるために人は

言葉を生きるみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は批評家、若松英輔氏の文章を読みます。この教材は高校3年生の現代文の教科書に所収されているものです。タイトルは「言葉を生きる」。長いものではありません。民芸の提唱者で宗...
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【ぬくみ・鷲田清一】なぜ近代人は寂しいのか【誰かと繋がっていたい】

ぬくみみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は高校の現代文でよく扱われる哲学者、鷲田清一の『ぬくみ』を取り上げます。この表現の意味がわかりますか。漢字で書くとぬくみは「温み」と記されます。つまりあたたかさですね。人間同...
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【詩は近いところに・蜂飼耳】生と死をめぐる充実が一瞬にして増殖する場

詩は近いところにみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は詩について考えてみましょう。詩人というのは本当に不思議な人種ですね。外観はあたりまえの人間ですが、おそらく脳細胞の組成は少し違っているのかもしれません。たえず頭の...
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【本当は怖い前提の話】さまざまな情報が氾濫した社会を生き抜くには

前提は怖いみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は情報と情報との関係を理解するには、というテーマを考えます。言語学者・川添愛氏の文章にヒント得て、「前提」という概念がどれほど怖いのかということを検証してみたいのです。社...
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【小論文の作法】やってはいけない絶対NGな3つのパターンはこれ!

NGなパターンみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。みなさんにご紹介しながら、少しでもいい文章が書けるようになっていただければと思い、これからも頑張ります。今回は今までとこうなって欲しいという気持ちで小論文の書き方を論じて...
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「陰翳礼讃・谷崎潤一郎」極度に暗い風景のなかに日本文化の神髄がある

陰翳の美みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を取り扱います。日本文化論の代表的な文章ですね。多くの作家の中でこの人ほど、扱いの難しい人はいないのではないでしょうか。たくさんの名作を発表しまし...
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「小国寡民・老子」便利な道具や技術を避け質素な暮らしを望む人生のあり方

小国寡民(しょうこくかみん) みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。世界があまりにも目まぐるしく変化しています。AIの時代に入り、人間の存在意義を正確に把握することも難しくなりつつあります。どこに本当の意味での価値を見出せ...
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「紫の上の死・御法」光源氏最愛の人は明石中宮に看取られてこの世を去った

源氏に最も愛された女性みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。『源氏物語』にはたくさんの女性が登場しますね。その中で光源氏に最も愛されたのは誰でしょうか。ご存知ですね。それはまぎれもなく紫の上です。北山での初めての出会いは、...
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「蜂飼耳」詩はいつも近いところにあるのに「見たことのない風景を見たい」

蜂飼耳という詩人みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は詩人、蜂飼耳の作品を通して詩の現在を考えてみたいと思います。詩とは何かというテーマは永遠のものです。今日、現代詩を読もうとする人は限られています。先日亡くなった谷...
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「これだけは厳守」思わず唸らされる小論文を書くためのヒント集

短く言い切るみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今日は小論文を書くためのヒントをこっそりお教えします。評価の高い文章を書こうと思ったら、語尾を曖昧にしてはいけません。なんでもビミョーとか呟きながら、日々を過ごしていません...
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【捨てない女・多和田葉子】書き損じの原稿用紙は燃やしてもいいの?

捨てない女みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回はちょっと風変わりな小説を読みます。作者は多和田葉子です。1993年『犬婿入り』で芥川賞を受賞しました。小説というのは、極端な話、何を書いてもいいのです。そんなに大袈裟な...
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【三島由紀夫】豊饒の海は必ずいつか読みたい輪廻転生の物語

輪廻転生みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師のすい喬です。今回は三島由紀夫の小説を取り上げます。彼が生涯の最後に書き上げた長編4部作「豊饒の海」についてです。タイトルくらいは聞いたことがありますか。三島由紀夫なんていう名前、知らないよ...
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「流言とメディア」フェイクニュースが消滅した社会は幸福と言えるのか

流言とメディアみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回はかなり根本的な問題を考えます。結論を出すのが難しいテーマです。筆者は社会学者・佐藤卓己氏。ドイツ現代史から研究を広げ、大衆文化論や比較メディア史について議論の枠を伸...
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「令和7年度国際高校IB小論文」生成AIアプリを使って解答を試みた

国際高校IBコースみなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は都立国際高校IBコース小論文の入試問題を新しいアプリにかけて、どの程度のことができるのかを検証してみました。Googleが開発した生成AIアプリ「Noteboo...
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「蜻蛉日記」藤原氏本流の夫との結婚生活で味わったとまどいと苦悩の21年間

美貌と歌の才能みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は受領階級の女性が味わった複雑な結婚生活を描写した文章を扱います。『蜻蛉日記』がそれです。彼女の出自は受領(ずりょう)という四位、五位どまりの下級貴族です。しかし夫は...