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「AI全盛時代」人間はどこをめざせば生き残れるのか「存在価値の意味」

道具とコミュニケーションみなさん、こんにちは。今はAI全盛の時代です。人間の価値も確実に変化しつつあります。未来に向けて生きるために、人間はどこへ向かえばいいのでしょうか。私たちは「道具が使える」とか「コミュニケーションができる」といった、...
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「徒然草・第百七十五段」700年前にアルハラを批判した兼好法師の人間観

酒は毒水みなさん、こんにちは。今回はお酒についての話をします。『徒然草』は243段からなる兼好法師の文章をまとめたエッセイ集です。成立については、諸説あります。現在は1350年頃にまとめられたのではないかと考えられています。今から約700年...
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「二郎君の出家・栄花物語」出生の事情と仏道への帰依が織りなす絵図

栄花物語みなさん、こんにちは。『栄花物語』は平安時代後期に成立した歴史物語の最初の作品です。宇多天皇から堀河天皇の15代、約200年間の歴史を編年体で綴っています。正編30巻の作者は、藤原道長の妻、倫子に仕えた赤染衛門とする説が有力です。道...
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「落窪物語」雨の降った日、少将は会いに来てくれたのか「いじめられた姫」

雨の降った日みなさん、こんにちは。『落窪物語』は、継母にいじめられた姫が、知恵と愛によって幸せを掴んだという話です。数ある古典の中でも、かなり珍しいジャンルに入る作品ですね。主人公は落窪の君という名前の姫です。亡くなった母親の形見の部屋「落...
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【僕ならこう考える】思想家・吉本隆明の老年論には絶妙な味がある

僕ならこう考えるみなさん、こんにちは。今回は随分と昔に読んだ本の話です。吉本隆明という人の名前を知っていますか。学校では滅多に習いませんね。ぼく自身、授業で扱ったことはありません。似たような名前の作家がいます。吉本ばななさんです。マンガ家の...
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「伊勢物語・世の中にたえて桜のなかりせば」花のいのちを詠む歌人たちの詩魂

梅から桜へみなさん、こんにちは。桜の歌は『古今集』がいいとよく言われますね。在原業平、小野小町の歌はよく話題にのぼります。紀貫之たちが活躍した選者の時代を過ぎると、桜の花は一気に公的なものになり、誰もが花のいのちを主題に選ぶようになりました...
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桐谷美香「平穏を生む距離」狭い茶室に潜む非日常が心地よい感覚を育む

他者との距離感みなさん、こんにちは。今回は他者との距離感について考えます。あなたは「ヤマアラシのジレンマ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。鋭い針毛を持つヤマアラシは、互いに寄り添い合おうとすると、自分の針毛で相手を傷つけてしまうため...
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【掟の門・カフカ】長編・審判の挿話から独立した不条理な物語【法とは】

掟の門みなさん、こんにちは。今回は教科書に所収されたフランツ・カフカの短編小説を読みます。カフカといえばなんといっても『変身』ですね。お読みになった人も多数いることでしょう。彼の作品は不条理文学と呼ばれています。生涯に多くの作品を残しました...
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「紀綱は脈なり・韓愈」国家の秩序は人間の生命線そのものであるという思想

紀綱は脈なりみなさん、こんにちは。今回は唐を代表する文人であった韓愈の文章を読みます。高校では「雑説」をよく取り上げて勉強しますね。次のような文です。覚えているでしょうか。世に伯楽有りて、然る後に千里の馬有り。千里の馬は常に有れども、伯楽は...
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「採点方法」国によって試験の評価方法はこれだけ違う「影響の大きさ」

テストの評価みなさん、こんにちは。今回はちょっと試験の話をさせてください。どれほど今までにテストを受けてきたことでしょうか。数え切れませんよね。しかし満点はいつも100点が相場でした。成績の付け方も5段階式が多かったです。高校ではテストの点...
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「枕草子・三月ばかり物忌みしにとて」中宮から届いた手紙に清少納言は

物忌み(ものいみ)みなさん、こんにちは。今回は『枕草子』を読みます。この本は清少納言が書いた随筆です。彼女は『後撰集』の選者、清原元輔の娘で1004年頃に現存本に近いものが成立したといわれています。ちょっと珍しいのは、当時の風習が色濃く出て...
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「徒然草」女性を訪れた一夜のできごと「源氏物語・花散里」の段を下敷きにして

荒れたる宿のみなさん、こんにちは。今回は『徒然草』を読みましょう。いつものエッセイと少し趣きが異なります。貴公子が荒れた家に高貴な女性を訪ねるという話は、平安期の物語に多いですね。この文章は『源氏物語』の「花散里」の段を念頭において書かれた...
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国際語としての英語の役割はグローバル社会の中でどう変質してきたのか

英米人のことばみなさん、こんにちは。今回は英語の変化について考えてみます。言葉というものはつねに動いています。文化や時代とともに、やわらかな流動性がなくては生き残れません。可塑性の少ない硬質な言語は、ラテン語やギリシャ語のように学術以外の場...
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【かぐや姫・竹取物語】帝の求愛を拒絶し人の心を失う羽衣を着て月へ

なよ竹のかぐや姫みなさん、こんにちは。今回は日本最古の文学作品を味わいましょう。その名は『竹取物語』です。高校では特に冒頭の部分を勉強しますね。日本人なら誰でも知っている話です。作者はわかっていません。きっと1人で書いたようなものではないの...
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学才への自負が透けて見える紫式部の日記「一という字も読めません」

紫式部日記みなさん、こんにちは。今回は日記を取り上げましょう。『紫式部日記』は2巻からなる日本を代表する日記です。成立は平安時代中期、1010年頃と言われています。一条天皇の中宮彰子に仕えていた1008年7月頃から約1年半の生活を記録してい...
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【母親のための酸素マスク】共感疲労に最もよく効く薬は何か【デジタル社会】

母親のための酸素マスクみなさん、こんにちは。今回は「共感疲労」というテーマについて考えてみます。デジタル時代になって、情報が大量に拡散されるようになりました。もちろん、心温まる話題もあります。しかし大半は悲惨なニュースが多いのです。それが次...
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【言葉のチカラ】和歌は鬼神を揺るがし人の心を和らげ慰める魔法の杖

言の葉のみなもとみなさん、こんにちは。今回は言の葉の源、やまと歌について考えていきましょう。この表現を使った有名な一節があります。古今集の「仮名序」がそれです。この歌集については皆さん、ご存知ですよね。中学校で少し、高校ではかなりの数を習い...
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【臥薪嘗胆・十八史略】屈辱や痛苦に耐えうる者だけが使う四字熟語

臥薪嘗胆難しい漢字ですね。「がしんしょうたん」と読みます。聞いたことがありますか。文字を読めば意味だけはなんとかわかります。薪の上に寝て肝をなめるというのが元々の意味です。薪の上に寝ると痛い。肝は苦いものです。なめておいしいものではありませ...
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【能・杜若と葵上】激しい感情の渦が花の精や物怪の存在を浮き彫りにする

杜若の精みなさん、こんにちは。能を見るようになったのはかなり年齢をかさねてからです。学生の時も何度かかつての観世能楽堂へ行きました。「鉄輪」(かなわ)という新藤兼人の映画をみて、どんなものかと興味をもったからです。激しい映画でした。テーマは...
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「絶望の国の幸福な若者たち」希望と満足の変質「今が幸せならばそれで」

絶望の国の幸福な若者たちみなさん、こんにちは。今回は精神科医、斎藤環氏の文章を読みましょう。社会学の評論には現代の社会における家族や若者などの調査をもとにした、人間の関係性を論じたものが多いです。この文章のポイントは社会学者、古市憲寿氏の著...
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「知ることの本質」絶対的真実は信仰の領域にしかない「バカの壁」

バカの壁みなさん、こんにちは。今回は知ることとは何かという大きなテーマを考えます。解剖学者、養老孟司氏の『バカの壁』を参考にして考えましょう。この本が出版されたのは2003年です。あっという間に400万部を超える大ベストセラーとなりました。...
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「紫式部日記・憂愁」藤原道長の野望は若宮の誕生でかなえられたのか

若宮誕生みなさん、こんにちは。今回は『紫式部日記』を取り上げましょう。この日記は『源氏物語』の著者が、平安時代の寛弘5年(1008)7月から同7年(1010)正月までの約1年半の間のできごとを書き遺したものです。いったい何があったのか。いち...
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【香炉峰の雪・枕草子】学問があり機転のきく女房と中宮定子の日常

香炉峰の雪みなさん、こんにちは。今回は誰もが必ず高校で習う『枕草子』の中でも、もっとも有名な段を扱います。この章段を扱わない古文の授業はありません。それくらいによく知られているのです。なぜか。それは清少納言とお仕えしていた中宮定子との関係が...
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【つばめと女心】夫に死に別れた妻が再婚話に出した条件【俊頼髄脳】

再婚話みなさん、こんにちは。今日はちょっと昔のお話をさせてください。つばめの出てくる説話です。元になる話は『今昔物語』にあります。ここには1115年頃に成立したといわれる源俊頼の歌論書『俊頼髄脳』から文章を載せました。俊頼は白河院の院宣によ...
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「発心集・西行法師と娘」出家して数年後粗末な着物姿で遊んでいる娘を見て

西行法師と娘みなさん、こんにちは。今回は歌人、西行(1118~1190)を取り上げます。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての人です。俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院に仕える北面の武士でした。西行は歌人として有名で、三大和歌集のひとつ『新...
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「白鳥・三島由紀夫」乗馬クラブで若い男女が抱いた仄かな愛情の行方

花ざかりの森「白鳥」は三島由紀夫が処女小説集『花ざかりの森』に収録した作品です。出版されたのは彼が16歳の時。校外の全国同人誌に掲載され、公に出版された初めての小説です。この作家はどこまで早熟だったのでしょうか。授業で『白鳥』を扱ったのは1...
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【男こそ・枕草子】いつの世も男女の仲は複雑怪奇です【中世の恋愛観】

平安時代の恋愛観みなさん、こんにちは。今回は平安時代の結婚観や、男女の恋愛観について考えてみます。といっても特別な話ではありません。いつの時代も男女の中は厄介なものです。互いの心の状態を理解するということが、本当に難しいのです。男女関係のト...
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【宋名臣言行録・王旦】賢者で有能にして忖度のない臣下の実力を見抜いた男

王旦の条みなさん、こんにちは。今回は『宋名臣言行録』の中から、有名な一節を学びましょう。この24巻本は北宋朝の主だった臣下、99人の言行をまとめたものです。編者は南宋の朱熹です。唐時代の『貞観政要』とともに、為政者の必読書として、わが国でも...
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【大和物語・芦刈伝説】貧しい我が身を恥じて和歌を残した夫に妻は

芦刈伝説みなさん、こんにちは。今回は『大和物語』を取り上げます。高校ではこの段をやっていない記憶があります。全段が少し長いので、似たような話のある『伊勢物語』にその場を譲ったのでしょう。しかし仔細に読んでみると、実に味わいのあるいい章段です...
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「建築家・安藤忠雄」大阪茨木市・光の教会は不可能との戦いだった

安藤忠雄という人みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は建築家、安藤忠雄について書かれたルポ『光の教会』の話をさせてください。この本には「安藤忠雄の現場」という副題がついています。著者は建築家の平松剛氏です。今から20...