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学才への自負が透けて見える紫式部の日記「一という字も読めません」

紫式部日記みなさん、こんにちは。今回は日記を取り上げましょう。『紫式部日記』は2巻からなる日本を代表する日記です。成立は平安時代中期、1010年頃と言われています。一条天皇の中宮彰子に仕えていた1008年7月頃から約1年半の生活を記録してい...
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【母親のための酸素マスク】共感疲労に最もよく効く薬は何か【デジタル社会】

母親のための酸素マスクみなさん、こんにちは。今回は「共感疲労」というテーマについて考えてみます。デジタル時代になって、情報が大量に拡散されるようになりました。もちろん、心温まる話題もあります。しかし大半は悲惨なニュースが多いのです。それが次...
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【言葉のチカラ】和歌は鬼神を揺るがし人の心を和らげ慰める魔法の杖

言の葉のみなもとみなさん、こんにちは。今回は言の葉の源、やまと歌について考えていきましょう。この表現を使った有名な一節があります。古今集の「仮名序」がそれです。この歌集については皆さん、ご存知ですよね。中学校で少し、高校ではかなりの数を習い...
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【臥薪嘗胆・十八史略】屈辱や痛苦に耐えうる者だけが使う四字熟語

臥薪嘗胆難しい漢字ですね。「がしんしょうたん」と読みます。聞いたことがありますか。文字を読めば意味だけはなんとかわかります。薪の上に寝て肝をなめるというのが元々の意味です。薪の上に寝ると痛い。肝は苦いものです。なめておいしいものではありませ...
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【能・杜若と葵上】激しい感情の渦が花の精や物怪の存在を浮き彫りにする

杜若の精みなさん、こんにちは。能を見るようになったのはかなり年齢をかさねてからです。学生の時も何度かかつての観世能楽堂へ行きました。「鉄輪」(かなわ)という新藤兼人の映画をみて、どんなものかと興味をもったからです。激しい映画でした。テーマは...
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「絶望の国の幸福な若者たち」希望と満足の変質「今が幸せならばそれで」

絶望の国の幸福な若者たちみなさん、こんにちは。今回は精神科医、斎藤環氏の文章を読みましょう。社会学の評論には現代の社会における家族や若者などの調査をもとにした、人間の関係性を論じたものが多いです。この文章のポイントは社会学者、古市憲寿氏の著...
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「知ることの本質」絶対的真実は信仰の領域にしかない「バカの壁」

バカの壁みなさん、こんにちは。今回は知ることとは何かという大きなテーマを考えます。解剖学者、養老孟司氏の『バカの壁』を参考にして考えましょう。この本が出版されたのは2003年です。あっという間に400万部を超える大ベストセラーとなりました。...
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「紫式部日記・憂愁」藤原道長の野望は若宮の誕生でかなえられたのか

若宮誕生みなさん、こんにちは。今回は『紫式部日記』を取り上げましょう。この日記は『源氏物語』の著者が、平安時代の寛弘5年(1008)7月から同7年(1010)正月までの約1年半の間のできごとを書き遺したものです。いったい何があったのか。いち...
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【香炉峰の雪・枕草子】学問があり機転のきく女房と中宮定子の日常

香炉峰の雪みなさん、こんにちは。今回は誰もが必ず高校で習う『枕草子』の中でも、もっとも有名な段を扱います。この章段を扱わない古文の授業はありません。それくらいによく知られているのです。なぜか。それは清少納言とお仕えしていた中宮定子との関係が...
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【つばめと女心】夫に死に別れた妻が再婚話に出した条件【俊頼髄脳】

再婚話みなさん、こんにちは。今日はちょっと昔のお話をさせてください。つばめの出てくる説話です。元になる話は『今昔物語』にあります。ここには1115年頃に成立したといわれる源俊頼の歌論書『俊頼髄脳』から文章を載せました。俊頼は白河院の院宣によ...
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「発心集・西行法師と娘」出家して数年後粗末な着物姿で遊んでいる娘を見て

西行法師と娘みなさん、こんにちは。今回は歌人、西行(1118~1190)を取り上げます。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての人です。俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院に仕える北面の武士でした。西行は歌人として有名で、三大和歌集のひとつ『新...
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「白鳥・三島由紀夫」乗馬クラブで若い男女が抱いた仄かな愛情の行方

花ざかりの森「白鳥」は三島由紀夫が処女小説集『花ざかりの森』に収録した作品です。出版されたのは彼が16歳の時。校外の全国同人誌に掲載され、公に出版された初めての小説です。この作家はどこまで早熟だったのでしょうか。授業で『白鳥』を扱ったのは1...
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【男こそ・枕草子】いつの世も男女の仲は複雑怪奇です【中世の恋愛観】

平安時代の恋愛観みなさん、こんにちは。今回は平安時代の結婚観や、男女の恋愛観について考えてみます。といっても特別な話ではありません。いつの時代も男女の中は厄介なものです。互いの心の状態を理解するということが、本当に難しいのです。男女関係のト...
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【宋名臣言行録・王旦】賢者で有能にして忖度のない臣下の実力を見抜いた男

王旦の条みなさん、こんにちは。今回は『宋名臣言行録』の中から、有名な一節を学びましょう。この24巻本は北宋朝の主だった臣下、99人の言行をまとめたものです。編者は南宋の朱熹です。唐時代の『貞観政要』とともに、為政者の必読書として、わが国でも...
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【大和物語・芦刈伝説】貧しい我が身を恥じて和歌を残した夫に妻は

芦刈伝説みなさん、こんにちは。今回は『大和物語』を取り上げます。高校ではこの段をやっていない記憶があります。全段が少し長いので、似たような話のある『伊勢物語』にその場を譲ったのでしょう。しかし仔細に読んでみると、実に味わいのあるいい章段です...
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「建築家・安藤忠雄」大阪茨木市・光の教会は不可能との戦いだった

安藤忠雄という人みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は建築家、安藤忠雄について書かれたルポ『光の教会』の話をさせてください。この本には「安藤忠雄の現場」という副題がついています。著者は建築家の平松剛氏です。今から20...
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【無常迅速・都のつと】遍歴の歌人が残した紀行文には真心が溢れる

遍歴の歌人みなさん、こんにちは。今回は学校では取り上げることのない作品について書きます。『都のつと』は1367年に成立した紀行文です。筆者は宗久という南北朝時代を生きた歌人です。おそらく聞いたことがないんじゃないでしょうか。タイトルの「つと...
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【対話の言葉】対等な関係の表現を模索する過渡期の日本人【平田オリザ】

対話の言葉みなさん、こんにちは。今回は劇作家、平田オリザ氏の文章を読みましょう。タイトルは『わかりあえないことから』です。彼の代表作は岸田國士戯曲賞を受賞した『東京ノート』でしょう。会話が折り重なるようにして発せられる戯曲は、大変新鮮なもの...
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【達人は達人を知る・今物語】道を極めた人には他者の真価がわかる【歌詠み】

今物語みなさん、こんにちは。今回はあまり知られていないタイトルの本を取り上げます。鎌倉時代の説話集『今物語』がそれです。歌人として名の知られていた鎌倉前期の藤原信実(1176~1266年)が編んだといわれています。大和絵の肖像画の名手として...
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【山吹の花・俊頼髄脳】一瞬の機知に思いを重ねた伊勢大輔のみごとな歌とは

山吹の花みなさん、こんにちは。今回は和歌の心得を学びます。『俊頼髄脳』は歌論書です。著者は源俊頼(1055~1129)という歌人です。当時の歌壇の権威者であり、革新的な歌風の推進者でもありました。この著作は1115年に成立したものです。歌体...
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「協操作的行為としてのコミュニケーション」失語症の事例を参考に考える

コミュニケーションの意味みなさん、こんにちは。ユニークな入試問題をみつけました。小論文の設問です。課題文は筆者が文化人類学を学ぶ学生として、インドネシアとアメリカでの滞在経験を基にした文章です。より良いコミュニケーションとは何かという根本的...
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【村上春樹】トニー滝谷は孤独な人間の横顔を3人称で描いた実験小説

リリックな作風みなさん、こんにちは。村上春樹の小説は『風の歌を聴け』からずっと読み続けています。すごく好きなのかと言われると、そうでもないかなと思います。しかし嫌いかと訊かれると、そんなことはないと断じていえます。一言でいえば、彼の乾いた感...
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【権力争いの象徴・無名草子】衰亡していく家の姿に世の無常を知る

衰亡の果てみなさん、こんにちは。今回は古典の中でもよく取り上げられる藤原道隆の娘定子と道長の娘彰子の話をしましょう。定子(ていし)、彰子(しょうし)と読みます。現在のような読み方ではありません。『無名草子』という本をご存知でしょうか。一巻か...
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【人口増加】イースター島にみる飢餓のかたち【モアイ消滅】

人口増加みなさん、こんにちは。世界の人口は現在どれくらいなのでしょうか。今後の予測と共に、世界の未来を考えてみましょう。世界の人口は、今後50年間で増加し2024年の82億人から2080年代半ばには103億人でピークに達する見込みです。最新...
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【正徹物語・一字の違ひ】歌人は己れの感性をひとつの文字に託す

一字の違ひみなさん、こんにちは。今回は授業でもめったに取り上げることのない『正徹物語』について解説します。これは2巻からなる歌論書です。つまりどの歌のどういうところがすぐれているのかといった、評論集なのです。著者は当時の歌人で禅僧だった正徹...
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【此木戸や・去来抄】言葉ひとつに描写と風情のあはれを探る芭蕉門弟の姿

向井去来みなさん、こんにちは。今回は俳句の世界について考えてみましょう。わずか17文字の世界ですが、ひとたびそこにある深みに触れると、想像は宇宙の規模にまで拡大します。現在でも多くの人が定型詩に神経を降り注ぎ、短歌、俳句は全く力を失うことが...
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【静縁のこけ歌・無名抄】過ぎたるは及ばざるが如しとは【鴨長明】

静縁のこけ歌みなさん、こんにちは。今回は鴨長明の『無名抄』から和歌の批評についての部分を取り上げます。高校の授業で習った人もいるに違いありません。『無名抄』(むみょうしょう)は、鴨長明による鎌倉時代の歌論書です。正確な成立年はわかっていませ...
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【をかしげなる猫・更級日記】古典文学に描かれた猫の生きざまはしたたか

をかしげなる猫みなさん、こんにちは。今回は『更級日記』を読みます。作者は菅原孝標女(たかすえのむすめ)です。母の異母姉は『蜻蛉日記』の作者、藤原道綱母です。作者が13歳の1020年から、52歳頃1059年までの約40年間が随想として綴られて...
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【朋党論・欧陽修】君子と小人の党派を見分けられる君主が天下を治める

朋党論みなさん、こんにちは。今回は漢文を読みましょう。人の世に党派はつきものです。数人集まれば、必ず人は気のあった仲間とつながり合います。政治の世界では、それがもっとも顕著なのではないでしょうか。気が合うというより、むしろ互いの利益が最優先...
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「フールプルーフ」人為的ミスを防ぐ設計思想をくまなく広げれば90%は安心

設計思想みなさん、こんにちは。今回はとある国立大学医学部の小論文問題を扱います。いわゆるテーマ型と呼ばれるタイプのものです。大変に問いが短いので、慣れていないと戸惑います。掲載しましょう。問題は以下の通りです。フールプルーフとは利用者が取り...