足をすすぐ

随想

どうしてまた始めたのか。
全く理由はわかりません。

やっぱり書くことが好きなんですかね。
言葉を信頼してるということもある。

ブログは終わりだなとしみじみ思います。
とにかく時代は動画だ。
アニメも映画もSNSも含めてね。
タイパとコスパを求めるのなら、動画しかない。

しかしふさわしい身体ということもある。
ぼくには動画までは無理だ。
正確にはやろうと思えばできる。
しかしそこまでして発信する必要があるのかということです。

Noteもやってます。
兄貴分のサイトもある。

すい喬ブログがそれ。
こっちは完全なスピンアウト企画です。
それだけに自由度が高い。
文体も軽く。

昨日から鈴木忠志の最新刊を読んでます。
利賀山房での戦いの歴史だ。
『初心生涯』とはよくもつけたもんだ。
世阿弥の言葉です。
初心とはどんな状況にあっても、その時々を初々しく新鮮に生きる境地のこと。

なかにスズキメソッドの話が出てくる。
能、狂言を土台にし、腰の動きを安定させた独特の動き。
足の裏を板にはわす。

その昔、旅人は宿屋に着くと、必ず足をすすいだ。
これが気持ちいい。
足の裏の感覚が鈍った現代人はダメだな。

鈴木忠志が自分の演劇論を語ってくれたのはもう40年も前だろうか。
白石加代子が「トロイアの女」を演じた。
ああいう時代があったということが嘘のよう。

今は明らかに衰えている。
クラシックの音楽家たちが自分たちを「衰退業界人」と感じていると新聞にあった。
足の裏洗えばと呟いた自由律俳句詩人もいた。
結論は、洗えば白くなるだったか。



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