天性の不器用人間です「修理不能」

essay

もう少し手先が器用だったらと思うことが近頃増えたね。
誠に情けない。
パソコンにも果敢にアタックしたけれど、何台もダメにした。
細かな部品をなくす。
ネジなんか、どんどんなくなる。
コードがどれだったか、わからなくなる。

仕方がないから、そのまんま使ってます。
近頃は分解不能なノートパソコンが増えた。
みんなくっついてて、キーボードをはがすのも一苦労だよ。
SSDの交換だって、場合によっちゃ半日仕事です。

子どものおもちゃもみんな壊しちゃった。
本人は修理する気満々なんです。
しかし悲しいことに技術が追い付かない。

いちばんよく戦ったのは自転車かな。
古いのを3台くらいこわして、1台つくった。
24段変速ので、調子がよかった。
気に入ってました。
仕事にも遊びにも使ったのだ。
かなり遠くまで出かけても、あんまり疲れなかった。

しかし好事魔多し。
盗られちゃったのです。
はじめ役所に撤去されたのかと疑い、死屍累々と居並ぶ自転車の集積場を探し回ったこともある。
あれ以来、もうやりません。
情熱が醒めたね。

ところで今日突然、時計にチャレンジしたくなりました。
裏蓋を外して、電池を取り替える。
なんだそんなことか。
簡単じゃないのと思うでしょ。
やってみると、これが大変です。

メガネをはずして、蛍光灯をつけて、目の中に入るようなドライバーを手にもって。
手先が器用で神経質な人に向いてますね。
ぼくのような大雑把な人間はやめた方がいい。
しかし100円ショップで電池も買っちゃったことだし。

やりましたよ。
一時はもうダメかと諦め、時計屋さんへ持ち込むかと弱気にもなったのだ。
でもやりました。
今はちゃんと動いてます。
さていつまで使えるのか。

安物だから、やってみようと思い立ったんですけどね。
これがロレックスだったら、なんて想像してみると、今でも鳥肌が立つ。

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