2023-03

学び

【あはれの万華鏡・竹西寛子】言葉の持つ複雑で華麗な世界を探求する

作家、竹西寛子さんの評論を読みながら、日本語の特質がどこにあるのかということについて考えてみましょう。『源氏物語』について研究していく中で、どのような言葉が最も美しいのかということを考え続けたことが、後の創作に役立ちました。
学び

【小論文・異邦人の眼】常識というバリアに囚われたら想像力は沈没必至

学びを深めるのは悪いことではありません。しかしどんどん常識が積み重なっていくと、今度はそれに合致しない事実を容易に認めたくないという気持ちになるものです。つまり異邦人の眼で冷静に判断することができないのです。

【相模守時頼の母は・徒然草】世の中を治める道理は倹約が根本である

『徒然草』の中にある母親の話を書きましょう。時の執権の母親がどのような行動をとったのかというのがテーマです。わざわざ彼女は自分の手で敗れた障子を直しました。全部をなおしたのではありません。破れたところだけを張り替えたのです。なぜでしょうか。

【山の人生・柳田國男】日本人の凄絶な暮らしを記録した民俗学の本

柳田國男の確立した民俗学は、日本人の生活の実態を研究するための里程標になりました。今回とりあげるのは『山の人生』という作品です。その前書きにある内容があまりに凄絶なので、思わず言葉を失ってしまいます。

【人間関係力・齋藤孝】全国を歩いたという宮本常一の章段が1番刺さった

斎藤孝氏の著書『人間関係力』の中で1番刺さったのは、民俗学者、宮本常一の章段でした。どこに惹かれたのか。それは宮本がとにかく聞く人だったということです。人は必ず話したいことを持っている。それを拾い集めていくだけで、日本の構造がみえたのです。

【太宰治・清貧譚』中国の短編集『聊斎志異』に取材した怪異な小説

太宰治の小説は教科書にもかなり所収されています。代表的な作品には、高い評価が与えられています。どの小説を読んでも、やはり太宰治はうまいと感心させられてしまうのです。今回は中国の短編に題材をとった『清貧譚』をご紹介します。
学び

【小論文・覚悟の修行】騙されたと思って文章を半年間書き続けなさい

小論文がうまくなりたかったら、きちんとした文章が書けるようになることです。そのために半年間、文章道に励みましょう。長い文を書かないこと。一文一義に徹すること。表現を重ねないこと。無駄な言葉をカットすること。いくらでもやらなければならないことがあります。