2022-11

学び

【小論文のキモ】いつも立派な結論が必要なワケではないという根拠

小論文にはいつも立派な結論があるというワケではありません。というより、結論が書けないケースもいろいろあるのです。それでも問題提起をきちんとし、なんとか分析を終えて、さて何が結論として考えられるのかという書き方をする努力をしてください。
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【小論文・パラサイトシングル】高齢者の肩に社会の歪みが重すぎるワケ

パラサイトというのは寄生ということです。成人年齢に達しても家から独立することもなく、親に生活の面倒をみてもらう人のことです。結婚もせずにずっと家にいることで、親は老後の家計が逼迫していきます。高齢者労働との関係を探りました。
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【選択科目】令和5年度から高2の国語は論理と文学に厳然と分離される

令和5年度から、高校の国語は論理国語と文学国語に分かれます。これは今年から始まった新学習指導要領に基づいたものです。問題は高校現場でどちらを選択するかということです。大学入試を目指している生徒が多い学校では論理が優先されるでしょう。
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【日本画の特質・大岡信】決定的な違いは対象の捉え方にあり【二項対立】

詩人、大岡信の評論を読みます。日本画の特質を自然と季節感の中から探し出そうというものです。もともと日本画の画題はリアリズムとは遠くかけはなれたものが多いのです。なぜそのようなことが起こるのか。そこに日本人の美意識が宿っているのです。
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【文字を聞く・多和田葉子】言葉に対する新鮮な感覚を保つことの大切さ

多和田葉子さんのエッセイからとった小論文の問題です。ポイントは言葉に対する新鮮な感覚をどのようにして、保持し続けるのかということです。別の言語体系を経験することによって、新鮮な感覚が蘇ることもあるという、体験から論じています。

【徒然草二題】冷徹な観察眼で予断なく真実を見抜いた人【兼好法師】

徒然草の特徴は、兼好法師の目の確かさにあります。非常に冷徹で、物事の心理を見抜いているところです。登場人物は大変に人間臭く、弱いのです。だからこそ、兼好は人を愛していたともいえるでしょう。今回は2つの話をご紹介します。
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【小論文・セーフティネットと機会の平等】両者の関係を正確に読み取る

セーフティネットという表現をよく使います。今日の社会は格差が表面化し、かつての中流意識は消滅しつつあります。当然、そこから落ちこぼれていく人々をなんとかして救い出すためのシステムが模索されているのです。

【若宮誕生・紫式部日記】人に知られざる憂愁が作家魂に火をつけた

『紫式部日記』は『源氏物語』を書いた作家の心をありのままに書いた日記です。他人が本来覗き見るものではありません。それだけに、日々の心の中がありのままに示されています。出仕してしばらくしてからの若宮誕生の時の様子を読んでみてください。

【大和物語・芦刈伝説】貧しい我が身を恥じて和歌を残した夫に妻は

『大和物語』は日本を代表する歌物語です。必ず1つの話の中に和歌が出てくるのです。今回の話は有名な芦刈伝説です。暮らしがうまくいかなくなった夫婦が、別れて再び出会った時、どのような歌を詠んだのか。そこに男女の愛情が滲んでいます。
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【小論文の命】5W1Hを使いこなせば文章は飛躍的にレベルアップ

文章を書く時の基本は5W1Hです。新聞記者が最初に教えられる文の基本ですね。これを中心に構成していけば、誰が読んでも理解しやすい文になります。しかし多くの受験生は無手勝流にだ言葉を並べるだけです。練習をしてださい。基本中の基本です。
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【医学系小論文・英文】平均寿命の差は社会経済的な要因がカギなのか

医学系小論文で、なおかつ英文となると、かなり荷が重いですね。しかし内容はけっして突飛なものではありません。私たちが通念として持っている考え方が、必ずしも正しいものではないということなのです。その具体例をイメージしてまとめてみましょう。
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【小論文の解法】課題文で提起された問題の原因と背景を深掘りする

小論文の課題文を読み理解するのは大変なことです。難解な内容のものが多いのです。しかし必ず文章を仕上げなければなりません。最初に何をすればいいのか。課題文の背景を探りましょう。なぜこの問題が出たのか。その理由も同時に考えてください。
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【AIと労働】人工知脳がホワイトカラーを分断する日【消える職業】

人工頭脳が進化しています。AIの技術はとどまるところを知りません。世界的に半導体の需要が高まる一方なのです。その中で、人間はどういう行動をしればいいのか。対立することは得策でしょうか。次の10年で消える職業が幾つも口の端にのぼっています。
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【日本人の序列意識】目的を見失う子どもと学校との関係【登校拒否】

日本人の持つ序列意識はかなり強烈です。つねに優劣をつけることで、自分の位置を探ろうとします。しかし優位に立てないものは、コンプレックスを強く持つこともあります。実社会に出ても、十分に力を発揮できないケースも多いのです。
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【新聞の役割】自分にとって苦手な分野の記事を毎日熟読して噛み砕く

新聞を購読する人が減っています。ネットで十分と言われると、まさにその通りだと感じる人もいるでしょう。事実に関するデータはその通りかもしれません。しかし分析と解説に目を通す必要性は高いです。自分の苦手な分野を克服しましょう。
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【小論文の核】課題文から少しでも離れた文章を書く工夫をする【賛否】

小論文の難しさは賛否をある程度はっきりさせなければいけないところにあります。普段だったら、アイマイな結論で許される時でも、小論文ではそれが通用しません。はっきりと強い調子で断定しなければならないのです。そこが1番難しいところです。