2022-08

【格差病社会】あらゆる現象を説明するには便利な表現だが本当なのか

格差という言葉が聞かれるようになって20年近くが過ぎています。その実態はどのようなものなのでしょうか。橘木俊詔の新書にはその頃の警告と事実が述べられてます。今でも参考文献になりうる本です。加藤諦三の本の中にある日本人の心理と比べてみましょう。

【田久保英夫】必死になって読みふけった日々の記憶【短編の名手】

小説家、田久保英夫を知っていますか。今ではほとんど読者がいないかもしれません。しかし彼の持っている言霊の世界は確実に存在します。愛と性の中に生きる人間の執念を描いたら、彼の右に出る人はいませんでした。短編の名手です。
学び

【アイデンティティ】己が何者であるのかを知らずに光る文章は書けない

アイデンティティという言葉をよく使います。大切な表現です。どうしてこれほどに重要なのか。それは文章を書く時の光源だからです。ここをきちんと見極めておかないと、内容のしっかりした光る文章にはなりません。己が何者なのかを見つめ続けてください。
学び

【ゲ―テの箴言】人間は努力するかぎり迷うものだ【小論文への糸口】

ゲーテの『ファウスト』から取り出した言葉が今回の問題です。どのように書けばいいのか。難問です。一般論をダラダラ書いても評価されないでしょう。自分の問題にひきつけて、それを客観的に論理性のある言葉でまとめる必要があります。
学び

【湯川秀樹】自然は曲線を創り人間は直線を創るという言葉の真意は

都立西高校の推薦入試に出題されるテーマ型の問題はどれも大変に難しいです。どの視点から考えればいいのか。受験生の実力が試されます。今回のテーマは大変に難解なものです。常に興味と関心を持ち続け、書き込む練習を続けてくください。
学び

【わたしを束ねないで・新川和江】紡ぎ出された言葉の1つ1つが痛い

詩のことばは強いですね。何気なく呟かれた表現の中に真実があるからです。新川和江さんのこの詩には、たくさんの思いがつもっています。その表現に触れるだけで、自分がどれほど世間という枠組みの中で生きて来たのかということがわかるのです。
学び

【講演会が好き】気配と息遣いから作家の度量を肌で知ることが可能

講演会のCDなどを聞いていると、その作家の生の度量が自ずと伝わってきます。あるいは講演集を読むことも可能です。いわゆる小説などの作品と違い、より生々しい作家の横顔に触れることができるのです。
学び

【バールのようなもの】話し方や書き方の中に知性が滲むという真実

人間の知性は話し方や書き方の中にあらわれます。「のようなもの」などといったアイマイな表現は許されません。むしろズバリと切り込む態度の中にこそ、その特質があらわれるのではないでしょうか。

【悟浄歎異・中島敦】沙悟浄の目から見た孫悟空・三蔵法師の真実とは

中島敦の名短編『悟浄歎異』を扱います。学校では全く授業をした記憶がありません。もっぱら『山月記』が中心でした。しかし彼の小説『名人伝』などと並んで、味わい深い内容を持っています。互いの真実をどう見抜いたのかという点がポイントです。

【朝日新聞政治部・鮫島浩】特ダネへの執念が最後まで炎に【全貌】

朝日新聞の政治部記者となった著者がその内部の様子を書いた本です。実名で多くの人が登場します。会社の社員として生きていく道だけでなく、社会の木鐸として不正を暴くという側面も持っています。そのため息苦しい人生を歩むことになってしまいました。
学び

【推奨・新小論文ノート】最新版で演習をすれば実力UP確実【代ゼミ】

小論文の勉強をする時に参考書は必要なのかどうか。悩むところです。ぼくが毎年参考にしているのは代ゼミが発行している『新小論文ノート』です。これはとても難しい本です。しかしこれくらいの内容をチェックしておかなければ、入試突破は無理です。

【僕ならこう考える】思想家・吉本隆明の老年論には絶妙な味がある

吉本隆明は偉大な思想家です。彼の著書に刺激を受け、学びを続けた人はたくさんいます。しかし詩人としての地歩も、思想家としての仕事と並行してかためました。初期詩編は今も大変高い評価を受けています。ここでは彼の老年論について考えます。
学び

【自調自考論文・渋谷教育学園】研究の課題を自分で探せるレベルに

自分で課題を探せる生徒を大学は求めています。そのために推薦入試などで、小論文を書かせるのです。渋谷教育学園では2年生に1万字の論文を書かせます。その際、内容に関しては不問です。生徒が自分で問題を探すところから、すでに勉強は始まっているのです。

【ジェンダーフリーと無縁】女性の姿が見えないパキスタンという国家

パキスタンという国の情報はあまり日本にも入ってきません。ジャーナリストたちの報告がその大半です。商社を中心としたビジネスマンが多いのです。パキスタンの人たちは日本に対して好感をもってくれています。女性の地位をあげるための方策とは何でしょうか。
学び

【小論文・贅沢の条件】二項対立を整理し論点を正確に掴まえる練習を

贅沢の条件という文章を読み、自分の考えを書きなさいという小論文の問題です。最初に筆者の論点を正確に読み取る必要があります。二項対立の典型的な文章です。どの内容がきちんと対立しているのかを明確にすることが大切です。
学び

【小論文】いくら書いてもなかなか上達しない理由は何なのか【必読】

小論文がうまく書けるようになるためにはどうすればいいのか。難問です。基本的に大切なことは文章の構成をきちんと分析することです。その力を身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか。多くの文章を読み、慣れることです。