ChatGPTを使いこなす
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、すい喬です。
今回は今話題のChatGPTを利用して、小論文を書く方法を勉強しましょう。
といっても実際の試験場に、PCやスマホを持ち込むわけにはいきません。
これはあくまでも自分で勉強するときに利用してみるとか、
あらかじめ書いたものを提出する場合などに応用がきくものです。
上手にやれば、かなりのパワーを発揮してくれます。
小論文を書くのは、最初少し難しく感じるかもしれません。
しかし、正しいアプローチさえたどっていけば、誰でも書けるようになります。
この記事では、小論文の基本的な書き方や、役立つツールとしてChatGPTやプロンプトジェネレーターの使い方についても紹介します。
ゆっくりとポイントをおさえていきますので、ついてきてください。
小論文の基本構成は、以下の3つの部分から構成されています。
序論、本論、結論の3点セットです。
文の書き方のヒントとして、よく「起承転結」という言葉を聞きますね。
段落をこのように構成していけば、うまくいくという方法です。
しかし小論文の場合、「転」はいりません。
話の内容を他に移して気分転換を図る必要はないのです。
「起承結」で十分なのです。
書き始めたら、結論まで一直線に進むのが理想的です。
文章を論理的に見せるための構成は、以下のような基本的な枠組みにすればいいでしょう
序論、本論、結論の構造
小論文を書くときは、次の3つの段階を踏んでください。
- 序論
①テーマの提示: 論じるテーマや問題提起を明確に示します。
②背景情報: テーマに関連する背景や重要性を簡潔に説明します。
③主張の提示: 自分の意見や立場を明確に述べます。 - 本論
①主張: 各段落の最初にその段落の主張を述べる。
②理由: その主張を裏付ける理由を説明します。
③具体例: 理由を具体的な例やデータで補強します。
④反論への配慮: 可能であれば、反論や異なる視点について触れます。 - 結論
①まとめ: 本論で述べた主張や理由を簡潔に振り返ります。
②意義の強調: テーマの重要性や、今後の展望、提言を述べて締めくくります。
以上の構成で進めば、必ずまとまった文章になります。
では論理的な文章とはどのようなものなのでしょうか。
一言でいえば、説得力のある文のことです。
文章を論理的に書けないというのはどういうことなのか。
少し考えてみましょう。
なんといっても小論文は論理性が命です。
ただの感想文や作文ならすぐに書ける人でも、いざ論理的な文章を書くとなると、悩んでしまいますね。
試験では設問に対し、まずは自分の意見を提示し、その意見が正しいことを証明するために客観的な事実やデータを使います。
具体的にはどういう構成にしたらいいのか。
ここに示した通りにしてください。
自分の意見を示したならば、次に根拠を論理的に述べるのが構成の全てです。
「序論」「本論」「結論」の3部構成を正確に最後まで貫いてください。
次に示す方法で書けば、読み手への説得力が増します。
導入からの流れ
最初にテーマについての簡単な説明や、自分の意見を示す導入文を書きます。
ここで読者の興味を引くことが最も大切です。
自分の土俵に相手を引きずり込むのです。
これがうまくできる人は、それだけでかなりの実力者です。
文章の最初の部分を読めば、ある程度、書き手の力量がわかるというのはそこから出てきています。
採点者は主にどこを見るのか。
ズバリ本論の部分です。
ここが主戦場なのです。
自分の意見を詳しく述べてください。
具体的な例やデータを用いて、論理的に話を進めましょう。
主張を支えるための理由を3つ程度挙げると読みやすい上に説得力が増します。
人間は同時に多くの話題にはついていけません。
その意味で「3」という数字には魔力が潜んでいます。
しかし、それがつらいときは2つでもいいです。
複数の理由があるだけで、説得力があるのです。
ぜひ活用してください。
この際、自分の経験を過信して、書きすぎないことです。
あなたの経験は、あくまでもあなた個人のものです。
それが常に万人のためのものになるワケではありません。
そのことを肝に銘じておいてください。
最後に自分の意見を再確認し、全体をまとめます。
新しい視点や提案を加えると、より印象的な結論になります。
簡単に自分の意見が書けない時
テーマによっては、簡単に自説が提出できないケースも多いです。
最近は特に難易度の高い事例を扱う場合が多いですからね。
あなたにすべてのエネルギー問題を解決しろとはいいません。
あるいは地球温暖化を止めろとは言いません。
しかし可能なかぎり肉薄してもらいたいのです。
どうしたら現在の環境を少しでも人間が生息するにふさわしいものにできるか。
そのためにはどうしたらいいのか。
あなた自身の言葉で述べてください。
それが最も大切なことなのです。
どうしてもここで知識が必要です。
あらかじめ勉強しておかなければなりませんね。
核に「本論」の部分です。
どのように主張を展開すればいいのでしょうか。
最初に段落の冒頭で、あなたの主張を明確に述べてください。
ここで自分の考えを書くのです。
とにかく何度も考えて、なんとかあなた独自の思考の跡を示すのです。
何も書けないと、一気に評価が下がります。
どうしてもダメな時は、課題文の中にあるヒントを最大限生かしてください。
キーワードが何かを読み取るのです。
それにはかなりの勉強が必要です。
新聞、ニュース、雑誌、ネットなどで、つねに必要な情報を仕入れておくことです。
ここが書けたら、その主張を支える理由を次に詳しく説明します。
なぜその考え方が重要であるのか。
どのような背景があるかを述べることで、論理的な基盤を築きます。
さらに説得力をあげるために、具体例やデータの提示ができれば、さらに効果的です。
実際の事例や統計を課題文から拾うことができれば、それが最も強い力を発揮します。
できなければ、自分の体験や見聞に頼るほかはありません。
その理由づけにふさわしいものを少し付け加えただけで、一気に文章の信頼度があがります。
可能であれば、反対の意見や異なる視点についても触れ、それに対する反論を示します。
これにより、主張がより強固になります。
小論文を得意にする
どうやったらいい小論文が書けるようになるのか。
大切なのは与えられたテーマをしっかりと理解することです。
キーワードを拾い、自分の考えを整理することが重要です。
書く前に、全体の流れを決めるアウトラインを作ります。
これにより、論理的に文章を展開しやすくなります。
書いた後は、必ず読み返して修正しましょう。
誤字脱字や文の流れを確認することで、質の高い小論文が完成します。
自分の考えを深めるために、最近話題になっているChatGPTを使うのも非常に有効です。
はじめて試みる時は、最新のバージョンでなくてもかまいません。
とにかく始めてみることです。
次々と新しいシステムが公開されていますので、できたら新しいものにチャレンジしてみてください。
バージョンでいうと、4.0以上を勧めます。
画面を開くと、どのような相談をしますかと尋ねる検索窓が開きます。
そこにあなたの知りたいテーマの内容を打ち込むのです。
なるべく具体的にまとめて、小論文にしたいと書けば、それにふさわしい項目などとともに、解答を考察して打ち出してくれます。
もちろん、そのまま利用することなどを考えてはいけません。
あくまでも1つの参考意見にとどめましょう。
プロンプト・ジェネレーターの利用
最初は、検索窓に質問内容を書き込むことがかなり難しくと感じるかもしれません。
その時は「プロンプト・ジェネレーター」を使ってみましょう。
グーグルで調べればすぐに出てきます。
ワクの左側にいくつかの質問を書き込んでください。
すると自動的に最もふさわしい質問内容を、右側のワクの中に生成してくれます。
それをコピーし、もう1度、ChatGPTの検索窓に貼り付けてください。
プロンプトとは、特定のテーマについて考えるきっかけとなる質問や文を意味します。
ジェネレーターはそのためのアプリです。
例えば「地球温暖化の効果的な解決法は何かを小論文にしたい」と尋ねると、
ジェネレーターはより精度の高い質問を自動的に作り上げてくれます。
解答がでてきたら、「このテーマに対する自分の意見は何か?」
「反対意見にはどのように対処するか?」などという問いを新たに投げかけてみるのもいいでしょう。
これらの質問にChatGPTは真剣に答えてくれます。
考えを整理しやすくなり、より良い文章になるはずです。
小論文を書くことは、思考を整理し、自分の意見を表現する良い機会です。
テーマを理解し、アウトラインを作り、推敲を行ってください。
さらにChatGPTやプロンプトジェネレーターを活用することで、より良い小論文が書けるようになります。
ぜひ、これらのヒントを参考にして、挑戦してみてください!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。