2023-06

【倭建命・ヤマトタケル・古事記】大和の美しさを詠んだ辞世の歌が響く

『古事記』は日本最古の書物です。高校でも教科書に少しだけ載っています。今回はヤマトタケルが辞世の歌を詠んだ時の話を学びましょう。最も有名な歌の中には「まほろば」という美しい日本語が使われています。ぜひこの歌を覚えて下さい。
学び

【志望理由書】自己PRのための問いを利用して最大限にアピールする

推薦入試には志望理由書が必要です。特に総合型推薦には必須ですね。得点化する大学も多いです。何を書けばいいのか。その基本を考えてみました。大切なのは、どこから来て何をしてどこへ行くかです。この内容がまとめられればOKです。
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【人権意識】LGBTQやジェンダーに関する問題は現代社会の喫緊テーマ

人権意識を考えることは大切です。しかしこの問題は小論文の中でもかなりの難問です。どのテーマが出ても、簡単にはまとめきれません。近年、SDGsにからむジェンダーの問題がとりあげられています。さらにLGBTQのテーマも大切です。

【平家一門都落ち】頼朝の温情にすがってはみたものの諸行は無常だった

『平家物語』の中で「一門都落ち」と呼ばれる段です。源氏に追われ、平家は都を去ります。しかしその様子も全員が一体になって去るというものではありませんでした。実際はもっとどろどろとした執着に満ち溢れていたのです。
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【ネガティブ・ケイパビリティ】答えの出ない事態に耐える能力とは何か

答えの出ない状況でどこまで耐えられるのか。それがこれからの時代の生き方だという評論です。今の時代は全く先がみえません。そういう中でも人はいきなければならないのです。そりためにはどういう能力が必要なのか。考えてみましょう。
学び

【多文化共生社会】ホンネとタテマエの狭間で相互理解を育むことの難しさ

多文化共生という言葉の響きは美しいです。しかし実際に文化の違う人間とともに暮らすことはなかなか厄介なものです。その時、どのようなことに気をつけていけばいいのか。それを具体的に考えてみましょう。
学び

【現代日本の開化・夏目漱石】近代化の波の中でもがき苦しんだ知識人の横顔

夏目漱石は英国留学から戻り、日本という国を冷静に見ました。その時、この国の開化は゜あまりにも拙速に過ぎたと感じたのです。諸外国から無理やり文化を押し付けられ、それを未消化なまま、先に進んだことが問題でした。
学び

【年内入試】学習意欲のある生徒を確実に獲得したい大学と受験生の思惑

年内入試の流れがとまりません。以前なら私立でも40%台でした。それが今では60%台までになっています。国公立もこの流れはとまりません。新しい学力観に応じた生徒を早く確実にゲットしたいという大学の思惑なのです。

【日本文化私観・坂口安吾】魂を揺り動かす日本の美とはどのようなものか

坂口安吾は小説家です。と同時に彼のエッセイ『堕落論』『日本文化私観』はユニークであり、多くの人に詠まれてきました。ここではその中心的な日本の美について、筆者の論点をともに考えてみましょう。

【与微之書・白居易】心の通う友への手紙が万人の感動を呼ぶ【七言絶句】

白居易の『与微之書』について考えてみます。30年来の友への手紙にはあたたかな心の交流が描かれています。左遷された心情とともに、友を想う心がよく描写されています。日本人によく知られた白楽天の世界を味わってください。

【万葉秀歌】日本最古の歌を通じていにしえの人々のおおどかな息吹きを知る

万葉集を読みましょう。4500首の歌が収められた我が国最古の歌集です。天皇から農夫にいたるまで、さまざまな階層の人が歌を詠んでいます。感情をストレートにそのままぶつけた表現は、読む者の心を捉えて離しません。
学び

【小論文の手順】プロットの決定に時間を割き下書きはしない【要過去問】

小論文の書き方は難しいです。初心者は下書きをしてから書き出そうとします。これは絶対にNGです。時間のムダです。それよりもきちんとプロットをたてて、論理的に文章を組み立てていく練習をしてください。
学び

【2024年度小論予想】生成AI・SDGs・戦争・気候変動・ジェンダーが核

2024年度入試小論文のテーマをさぐってみましょう。最初に思い浮かぶのはアフターコロナの時代をどう生きるかということです。戦争も終わりません。民主主義の危険性もあります。さらにAIの未来も気になります。SDGsも忘れてはいけません。
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【チャットGPT】国語の授業で試みに扱ってみたという新聞記事を読んだ

チャットGPTに対する興味はつきません。国語の授業などでもかなり使われています。その実践例がありましたので、現在の位置を冷静に見ておこうと思い、この記事を書きました。どこまでの可能性を持っているのか。そろそろ検証しなくてはなりません。

【小学・列伝巻】児孫のために美田を買はずという古来からの教えは神

児孫のために美田を買はずという諺はよく耳にします。意味もよく知られています。この表現はどこからきたものなのでしょうか。西郷隆盛の詩の中にあると言われていますが、その元は漢文の本から来ているのです。

【源氏物語・薄雲】明石の君は我が娘を紫の上に預ける不安に悩み苦しんだ

「源氏物語』は我が国を代表する創作です。紫式部の持つ類まれな力が、多くの人物を実に多彩な形で描き出しています。今回は明石の君が娘を光源氏に預ける決心をする段を読んでいきましょう。趣きのあるしみじみとした内容です。