角田光代『八日目の蝉』を10年ぶりに再読した

essay

なぜか、このところ彼女の小説を読んでる。
しかしもうこれで当分やめるかな。
とにかく女の人にしか書けない本だ。
母性のしくみを目の前で見せられている気がします。

一言でいえば濃密だね。
以前はあんまり感じなかったけど。
それだけ、こちらも年をとったということか。
女の人の性が少しわかってきたのかもしれないね。

人の子どもを拉致して3年間も育てたという話。
それだけ聞くと、おぞましい。
小豆島の風景がいい。
波が静かで海面が鏡のようだ。

そこにしか幸せがなかったのかな。
逮捕されたあとの子どもの心理がうまく描かれてますよ。
親ってなんなんだ。

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