マイナカードの暗証番号をかえるに至るまでの顛末

essay

こんなはずじゃなかった。
薬局の店頭にあったマイナカードの読み取り装置がかわっていたのだ。
いつもなら顔認証で通ったのに。
今度のは4桁の番号だけらしい。

なんで。
理由はよくわからない。
多分、スマホ保険証も使えるようにしたかららしい。
装置の手前にスマホ認証用のボタンがあった。
次々、複雑になるね。
スマホを落としたらどうなるの。

どうもそのボタンを間違えて押してしまったらしいのです。
カードをおく真ん前にそのボタンがあるんだよ。
知らずにいつもの4ケタを打ち込む。
だめ。
もう一回。
ダメ。

3度目を試そうとしたら、慌ててお姉さんにとめられた。
今度通らなかったら、ロックされちゃいますよ。
市役所まで行かないと解除されないですから。
まずい。
本当はマジやばいと思った。

焦って保険証をみせた。
その時はなんとかなったけど、もう1回やったらアウトの声が耳の奥から聞こえる。
しばらく時間がたてば、デフォルトに戻りますよ。
つまりノーカウントになるというのだ。

薬を待つ間、必死にスマホで関連のサイトを調べた。
時間がたっても戻らないというのが真実。
あと1回ダメなら、アウトだ。
どうすりゃいいの。

探しましたよ。
脱出の方法を。
そのためのアプリを入れて、予約をとる。
24時間以内にコンビニの行政サービスで暗証番号をかえる。

カードを出して上からスマホをかざしましたよ。
機種ごとにカードを読み取る位置が違うらしい。
つまりスマホの数だけ悩めということか。
ご親切にアプリには、会社ごとの絵が載ってる。
トライアルのみ。
ところがなかなか読み取ってくれない。
20回以上やったかな。
タイムアウトの連続。

身体に悪い。
頭にきた。
なんとか30回目ぐらいにひっかかったけど。
それから駅前のコンビニへ。
ここからはわずか30秒くらいの作業です。

何度も動画をみておぼえていったからね。
あの時、薬局の人は、しばらく時間がたてば、履歴は消えちゃいますとおっしゃったのだ。
そんなの嘘。
消耗しきった半日でした。

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