パン焼き器を便利に使ってます。
なんの気なしに買い込んだ。
安いパンは何が入っているのかわからないと家人が呟くし。
さりとて、高いパンは高い。
いちいち買いにいくのも面倒くさい。
それなら家で焼くかということになった。
しかしやったこともない。
イースト菌とは縁のない暮らしだったからね。
まさかオーブンでは大変だろう。
そこでパナソニック製のに手が伸びたというわけです。
これが案外簡単だった。
ただし少々の慣れが必要ですね。
焼けたパンが、なかなかお釜から抜けない。
しかもやたらと熱い。
最初はレシピを必死に見ながらやりました。
近頃は全部頭の中に入ってます。
牛乳とバターをうまく使うと、スポンと抜ける。
しばらく冷やして、7枚に切って、あとは冷凍庫へ直行だ。
ただし時間がかかる。
4時間ちょっと。
粉をふくらませるのに、あんなにかかるもんか。
イースト菌も減る。
大量に必要なので、3グラムに小分けされたのを箱で買ってる。
いちばんいいのはできた瞬間のあのなんともいえない香りですね。
これはちょっとご機嫌な気分へと誘います。
中流家庭の円満な香りとでもいうのかな。
そんなものがあるとすればの話。
所詮、幻想だよ。
子どもがわあわあ言いながら、むしって食べるという図も悪くはない。
ただしいつもそんな調子で食べられたら破産だ。
なんでもほどほどがよろしいようで。
家人はまったくやりません。
これはいつの間にか、ぼくの専有的な仕事になりました。