800人の時代





1月に出たばかりの新刊『らくごころ』を読みました。
副題が十人のキーパーソンに訊く演芸最前線とあります。
なにしろ、噺家が多いのです。
東京と大阪あわせて800人だとか。
勿論、今までで最大です。
これからどうなっていくのか、誰にもわかりません。

それだけに競争は激しく、淘汰も余儀なしというところです。
ちなみに目次は…。

第1の焦点 「この噺家を聡け!」広瀬和生
第2の焦点 「老舗だからこそ新しいことを」鈴木寧
第3の焦点 「北沢タウンホールの挑戦」野際恒寿
第4の焦点 「笑いの場をつくり続ける」木村万里
第5の焦点 「横浜に根付く演芸の拠点」布目英一
中入り もう一つの焦点 さだまさし×橘蓮二対談
第6の焦点 「らくこを生み出す渋谷らくご」サンキュータツオ
第7の焦点 「本とコーヒーと落語と」青木伸広
第8の焦点 「落語ムーブメントの伴走者」佐藤友美
第9の焦点 「落語作家が考える落語の未来」小佐田定雄
第10の焦点 「演芸の焦点」橘蓮二

となっています。
下北沢や渋谷に、さらに神田にどう落語会を仕掛けてきたのかというあたりが眼目でしょうか。
面白いと思える人にしか、声をかけてこなかったという話が全てを物語っています。
楽屋での働き方でも将来性がみえたといいます。
伸びる人は間違いなく伸びてきたのでしょう。

勿論、その反対もあるわけです。
二つ目も真打ちも一緒になって、切磋琢磨せざるを得ないシステムをつくってきたと言うプロデューサーもいました。

どうやったら、新しい流れに乗れるか。
それも噺家には試されています。
別の表現をすれば、いい時代でもあります。
自由にどんな噺でもできます。許されているのです。
しかし観客の視線も厳しい。
時代との接点をどう調理し、高座に反映させるのか。

今現在、800人相互の戦いは想像以上に熾烈なものがあります。