桃太郎のつぶやき





昔昔亭桃太郎については、このサイトであまり触れたことはないです。
人によって評価の分かれる噺家だからかもしれません。
好きな人は好きだし、そうでない人もまたいます。
師匠、柳昇の話をする時は、とても楽しそうです。
ここまで育ててくれた恩人だと思っているからでしょう。

なんともいえない間の長さは、ちょっと他には見あたりません。
毎回のように、野良仕事の茶碗だといいながら、お茶を飲む仕草も独特のものです。

桃太郎DAYSは不定期に更新される、彼のサイトです。
ここにはかなり、落語界の内情がまとめて書かれることか多いようです。
それだけに、時々、思い出したころに覗いています。

今回はそのサイトの一部を掲載します。
今の落語界の様子がよく見てとれると思うからです。
簡単にいえば、「笑点」の一人勝ちということでしょうか。

先日NHKテレビの「日本の話芸」に出演すると色々な方から見たと連絡を頂く。地元十条でも三十人位に見たと言われる。
花屋のおばあちゃんは「師匠、嬉しかった」と喜んでくれた。やはり、芸能人はテレビに出なければいけないのだとつくづく感じる。
テレビに出て初めて落語家として認めてくれるのだ。これが現実なのである。
自分一人で「俺は落語が上手い」「俺は落語が面白い」なんていったって、世間の人はそんな事は関心がないのである。
ただテレビに出ているか、いないかそれだけなのである。私もお世辞だろうが、芸協の爆笑王などと時々言われるが、私の落語が面白いなどと思っている人は千人もいないだろう。
しかし「笑点」の木久扇師匠が面白いと思っている人は一千万人位いるだろう。
今、素敵な落語家人生を過ごしている落語家は「笑点」メンバーだけだと言っても過言ではない。
そして、昨日はその「笑点」で三遊亭好楽さんが、「昔昔亭桃太郎はこういう男だ」としゃべってくれたらしくて、これまた三十人からメールや連絡をもらった。
そのくらい「笑点」はみんなが見ているのである。
それならお前が出演すればいいじゃないかと思うだろうが、しかし笑点のメンバーになるのは、深い海でダイヤモンド一つ見つけるより難しい。
そして運命が強運でなければならない。
人生何事も運命である。

ダイヤモンドをみつけるにはどうしたらいいのか。
これも芸人の運ということにつきるのだとしたら、あまりにもせつない結論です。
しかし、これがまさに噺家たちの現実なのでしょう。