円楽一門





三遊亭きつつきさんが、四代目萬橘として真打になりました。
一度だけ、打ち上げの席でご一緒したことがありますが、高座での様子と少しもかわるところのない空気感に驚いたのを覚えています。

そこで昇進にちなんで、彼が聞き手となり、このインタビュー本を作ったという次第です。
一言でいえば、厚い、長い。
延々とインタビューが続くので、かなり読むだけでくたびれました。

先代の円楽さんが亡くなって、早2年だそうです。落語協会を脱退したり、寄席若竹を作ったりといろいろなことのあった時代でした。
その後、現在の両国寄席を根城に一門は結束しています。
総領弟子の鳳楽以下、好楽、円楽と次から次へものすごい量のインタビューが続くので、印象が散漫になるのはやむを得ないところでしょうか。

両国寄席には一度しか行ったことがありません。
とにかく、みなさん高座名に楽の字がつきますので、一人づつきちんと認識するのが大変です。
初めて聞いた噺家さんが多かったということを告白しておきましょう。
それだけ、今は落語家の数が多いのです。
先代の円楽さんの話を皆していますが、かなり懐の深いひとだったということがわかります。
若い時と晩年の差みたいなものの話も面白いです。

読んでいて感じるのは、皆とにかく落語が好きだということです。
あたりまえではありますが、この環境の中から一歩でも人前に飛び出していくのは大変なことだろうと推察します。
厳しくて、とことんやさしい芸の神が彼らに微笑んでくれることを祈らずにはいられません。
それにしてもバラエティに富んでます。
この一門は…。

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