どうらく息子





落語好きにはたまりません。
保育園の先生をしている翔太は26歳。

初めて入った寄席で、惜春亭銅楽の『時そば』を聴き、落語にはまります。
いかにもありそうな話ですね。
第一巻はよく練った構成で面白い。
子供達のために寿限無をやる中で、噺というものの奥深さにひかれていきます。

その後、銅楽の独演会で『文七元結』を聴き、ついに弟子入りを決意します。
ここまで大変勢いがあります。
師匠につけてもらった前座名が惜春亭銅ら壱。
先輩でもあるちょっと素敵な銅ら美姉さんとの甘酸っぱい関係は果たして、どうなるのかなあ。
師匠の家と寄席の楽屋での前座修業の毎日が続きます。

その間にさまざまなしくじりを重ね、先輩達の芸を盗み、自らも苦しむ。
前座の生活ぶりがみごとに描き出されています。
ここいらはこのテの話によく出てくるテーマでしょうか。
先輩には絶対服従。
一日中頭ばっかり下げ続け、ストレスだらけの日々。

面白いのは作中で、たくさんの落語を紹介しているところです。
なるほど、ここはこういう意味だったのかということがあらためてわかったりもします。
監修にはたくさんの現役噺家がついているようです。
柳家三三の名前が後半になるとよく出てきます。
今回の第7巻では師匠お得意の「不孝者」も漫画化されてますよ。
他の人が滅多にやらない噺なので、予習向きかも…。

落語好きはつい買って読んじゃうね。
罪深い本だ。
作者は尾瀬あきらさん。
『ビッグコミックオリジナル』で2010年6月から始まり、現在も連載中です。
さて、いつまで続くのやら。

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