噺家ライバル物語





なにごとによらず、ライバルというものは大事です。
ライバルがいると、それだけで芸に磨きがかかるのです。

この本には何組ものライバルが登場します。
志ん生に文楽。彦六に今輔。変わり種では圓生に円丈。
さて、三木助と小さんはライバルともいえますし、互いに信頼していた友ともいえます。
三木助は自分の息子に、小さんの本名をそのままつけました。同姓同名なのです。
小林盛夫。
自殺した四代目、桂三木助その人です。

互いに信頼しあいながら、しかし自分にはない相手の芸を尊敬する。そして、少しでもいいところを盗む。
そういうことが次へのステップになるんでしょう。
二人は深い縁でつながっています。
ウマがあいました。
踊りと博打が好きだった三木助は、後に「芝浜」の三木助になりました。

俺はもうすぐ死ぬからといって親しい噺家を呼んだエピソードは有名です。
最後まで世話を焼いた入船亭扇橋は後に小さん一門にうつりました。

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