よってたかって古今亭志ん朝





ついせんだって、10月1日が志ん朝師匠の命日でした。あれから何年になるんですかね。
ちょっと待ってくださいよ。
今、調べます。2001年でした。
人が亡くなると、その後月日の経つのが早い。これ、実感です。
何度目でしょうか、この本を読むのは。
いつ読んでも読後感がさわやかです。
弟子たちがいかに師匠を敬愛していたかが、手にとるようにわかります。

この中では志ん五師匠がすでに鬼籍に入り、今年はもう三回忌だとか。
なんだかやるせない気分になります。
右朝師匠がなくなったのは、志ん朝師より先でした。
なぜか古今亭にはこういう話が続きます。
今年は最後の弟子、朝太が志ん陽になり、一門にもめでたく花が咲きました。

また一つ増えてうれしい寄席幟
手をとりてともにのぼらん花の山

志ん朝は入門5年で真打になってます。
古今亭のサラブレッドとして、そのプレッシャーはいかばかりのものだったか。
想像に余りあります。
浅草での踊りも、助六師匠に頼み込んだ時の話もいいですね。

さて、本の内容ですが、とにかく弟子たちのしくじりが面白い。みんな面白い。
最後のところに三木のり平に教えられた芸の話がたくさん出てきます。
のり平さんの気むずかしさにはほとほと閉口したようですが、ちょっとした手の仕草一つにしても勉強になることが多かったようです。

名古屋の大須演芸場での高座がつい最近、CDになりました。
三百人劇場での録音よりもずっとリラックスしていて、音そのものはよくないものの、いい出来だという評判です。
一度聞いてみたいです。
談志にあれだけ翻弄され、一時は協会を離れようとした師匠ですが、やはり談志の実力を認めていたそうな。
しかし二人会は実現しませんでした。
談志に対する奥さんの怒りは、最後まで揺るぎなかったそうです。

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